女性の転職でエージェントを活用するメリットと選び方

女性の転職でエージェントを活用するメリットと選び方

何をしてくれる相手なのかの線引きから、会社の絞り方、合わない担当者に当たったときの動き方までを整理しました。

エージェントを使って結果が変わるのは、どの会社に登録したかより、どの担当者に当たったかのほうです。
同じ会社でも、担当者によって紹介される求人も、書類の添削の質も、面接前にもらえる情報量も変わってきます。
比較記事の多くは会社どうしを並べていますが、その手前にもっと効く変数があるということなんです。
とはいえ、担当者は指名して選べるものではありません。
ですから会社を絞ることと同じくらい、合わない担当者に当たったときにどう動くかが効いてきます。
そこまで含めて初めて、使いこなす話になると思っています。

エージェントは何をしてくれて、何をしてくれないか

転職エージェントがやってくれるのは、求人の紹介、書類の添削、面接日程の調整、条件の交渉などです。
求職者は無料で使えます。
無料なのは、採用が決まった企業から報酬を受け取る仕組みになっているからです。

この仕組みは、そのまま注意点にもつながっています。
採用が決まらなければ紹介側に収益は生まれないので、応募をすすめられる場面はあるでしょう。
これは不誠実だという話ではなく、構造としてそうなっているという話です。
知っておけば、断りたいときにきちんと断れます。
納得できない求人は、理由を言って断って構いません。

一方で、してくれないこともあります。
転職すべきかどうかの結論を出してくれるわけではありませんし、希望条件を満たす求人が必ずあるわけでもありません。
キャリアの方向性が決まっていない段階で丸投げすると、相手の得意な求人のほうへ寄せられていきます。
最低限、譲れない条件だけは自分で決めてから会ったほうが、結果的に早く進むんです。
紹介の手数料は採用が決まったときに企業が払う仕組みで、職業紹介事業として制度上も求職者から取れないことになっています。

転職エージェントに相談する女性

女性の転職で、担当者との相性が効きやすい理由

結婚、出産、介護、パートナーの転勤といった事情は、転職の希望条件に直接かかわってきます。
ところが、こうした話は初対面の相手にはしにくいものです。
話しにくい相手に遠慮して当たり障りのない条件だけを伝えると、紹介される求人も当たり障りのないものになってしまいます。

ここが、担当者との相性が結果に直結する理由でしょう。
条件の話だけなら誰が相手でも大差ありませんが、前提となる事情を共有できるかどうかで紹介の精度が変わってきます。
話しにくいと感じたなら、それは相性の問題であって、自分の側の問題ではないんです。

▶ 担当者を変えてもらうのは、普通の手続き
合わないと感じたときは、登録した会社の問い合わせ窓口に伝えれば、担当者を変更してもらえるのが一般的です。
失礼にはあたりませんし、理由を細かく説明する必要もありません。
「相性の面で、別の方にお願いできますか」で十分です。
合わないまま続けるほうが、お互いにとって時間の無駄になります。

会社を絞る3つの軸

比較サイトを何ページも読むより、次の3つを見たほうが早く決まると思います。

見るところ
求人の領域自分の希望する業界・職種の求人を扱っているか。総合型と特化型のどちらが合うか
年齢層と経験の前提想定している利用者の層。20代向けのサービスに30代で登録しても、紹介数は伸びにくくなります
対応エリア希望する勤務地の求人を持っているか。都市部中心のサービスは、地方の求人が薄いことがあります

この3つが合っていない会社は、担当者がどれだけ優秀でも紹介できる求人を持っていません。
逆に3つが合ってさえいれば、あとは担当者との相性だけの問題に絞られます。
だからこそ、会社選びに時間をかけすぎる必要はないわけです。

何社に登録するか

1社だけだと、その担当者の力量と手持ちの求人に、すべてを預けることになります。
かといって5社も6社も登録すれば、面談の日程だけで平日の予定が埋まり、連絡の管理も追いつかなくなるでしょう。
現実的なのは2社前後だと思います。
総合型を1社、希望する領域に強いところを1社、という組み合わせにすると比較の軸ができます。

複数社を使うなら、同じ求人に別々の会社から応募してしまう重複応募には気をつけてください。
応募先の企業から見ると管理が混乱しますし、選考に影響することもあるでしょう。
紹介を受けた時点で、どの会社経由で応募したかを自分でも記録しておけば防げます。

▶ 初回の面談で、この3つを聞く
ひとつめは、自分の希望条件で紹介できる求人が現時点でどのくらいあるか。ここで数の感覚が分かります。
ふたつめは、連絡の手段と頻度。電話中心かメール中心かは、在職中の活動では効いてきます。
みっつめは、条件が変わったときにどう伝えればよいか。あとから希望を変えるのは、普通のことです。

うまくいかない使い方

担当者に言われるまま応募を重ねる、という進め方は避けたほうがいいと思います。
応募数は増えますが、志望動機が薄いまま面接に進むことになるので、通過率は上がりません。
そして落ち続けると、気持ちのほうが先に削れてしまいます。

転職するかどうか決めていない段階で「すぐにでも」と伝えるのも、あとから自分が苦しくなるだけです。
決めていないなら、決めていないと最初に伝えてください。
そのうえで相談に乗ってくれる担当者かどうかが、そもそもの見極めになるでしょう。

初回面談の前に用意する3つ

面談の精度は、当日の受け答えよりも事前の準備でほとんど決まります。
完璧な資料は要りませんが、次の3つだけは言葉にしておいてください。

用意するものなぜ必要か
これまでの仕事の棚卸し職種名だけでなく、担当範囲・人数規模・使ったツールまで出しておくと、紹介の幅が広がります
譲れない条件を2つ3つ以上あると、相手は優先順位が分からず、当たり障りのない求人を出すしかなくなります
いつまでに決めたいか時期が曖昧だと、紹介のペースも曖昧になります。「決めていない」なら、そう伝えてください

棚卸しで詰まるようなら、直近3年で「自分がいなければ止まっていた仕事」を思い出すところから始めてみてください。
役職や華々しい実績がなくても、担当していた範囲は必ずあるはずです。
そこを言葉にできているかどうかで、初回の面談で出てくる求人がまるで変わります。

紹介された求人は「なぜ自分に出したのか」を聞く

求人票を渡されたら、内容を読み込む前に、まずこう聞いてみてください。
「この求人を私に紹介いただいた理由を教えてください」。

この質問への答えで、担当者がこちらの話をどれだけ理解しているかが見えてきます。
経歴のどの部分が評価されるのか、企業側が何を求めているのかまで説明できる担当者は、企業側ともきちんと話ができています。
逆に「条件に合うので」としか返ってこないなら、条件検索の結果を並べているだけかもしれません。
その場合は、譲れない条件をもう一度伝え直したほうが早く進みます。

なお、興味が持てない求人は理由を添えて断ってください。
「勤務地が合わない」「その業界は考えていない」と具体的に伝えるほど、次の紹介の精度が上がっていきます。
黙って保留にしてしまうと、相手は理由が分からないまま似た求人を出し続けるんです。

▶ 連絡が止まったときは、こちらから催促してよい
登録したのに連絡が来なくなることがあります。
理由の多くは、転職の意思が固まっていないと判断されたか、条件に合う求人が現時点でないかのどちらかです。
放置されたと感じたら、こちらから状況を聞いて構いません。
「現在の紹介状況を教えてください」と連絡すれば、たいていは動きます。
それでも反応がないなら、そのエージェントに時間を使う理由はありません。

エージェント経由と、直接応募の違い

同じ企業に応募する場合でも、経路によって進み方が違ってきます。
どちらが有利という単純な話ではないので、違いだけ押さえておきましょう。

エージェント経由なら、書類の添削や面接前の情報提供、日程調整、条件交渉を任せられます。
一方で企業側は採用時に紹介手数料を負担するため、同じ評価なら直接応募のほうが採用しやすい、という見方をされることはあります。

直接応募は手数料が発生しないぶん、企業にとっては負担が軽くなります。
ただし日程調整も条件交渉も、すべて自分でやることになるでしょう。
在職中で時間が取れない方にとって、この負担は決して小さくありません。
どうしても入りたい1社だけ直接応募して、それ以外はエージェント経由にする、という使い分けも現実的だと思います。

▶ 担当者選びから任せたい場合
どのエージェントを使えばよいか決められないなら、こちらの記事で紹介しているサービスも参考になります。

面談で違和感を持ったら、確認したいこと

相性が合わないのか、それとも進め方そのものに問題があるのか。
この2つは分けて考えたほうが、判断しやすくなります。
次に当てはまる場合は、相性以前の問題として扱ってください。

  • 希望していない条件の求人ばかり出てくる/条件が伝わっていないか、手持ちの求人に寄せられています
  • 応募を急かされる/検討する時間がほしいと伝えて、それでも変わらないなら担当を変えたほうが早いです
  • 質問への答えが毎回「確認します」で止まる/企業側と話ができていない可能性があります
  • 現職の悪口に話が寄る/退職理由の整理は必要ですが、それ自体が目的ではありません

逆に、話し方が淡々としている、褒めてくれない、といった点は単なる相性の問題です。
厳しいことを言う担当者が、必ずしも合っていないわけではありません。
耳の痛い指摘をしてくれる相手のほうが、書類も面接も通りやすくなることはあります。
居心地の良さと、結果につながるかどうかは別物だと考えてください。

よくある質問

■ 登録したら、必ず転職しないといけませんか

そんなことはありません。
情報収集の段階で登録しても構いませんし、その旨を最初に伝えておけば話は早く進みます。
ただ、意思が固まっていないと判断されると連絡の頻度は下がるので、そこは織り込んでおきましょう。

■ 在職中でも面談の時間は取れますか

夜間や土日、オンラインでの面談に対応しているところが多くなっています。
初回の連絡のときに、対応できる時間帯を先に伝えてしまってください。
そこが噛み合わないまま進めると、日程調整だけで何往復もすることになります。

■ 紹介された求人を全部断ったら、見放されませんか

断る理由を伝えているかぎり、問題にはなりません。
むしろ理由が積み上がるほど、こちらの条件が正確に伝わっていきます。
黙って返事をしないことのほうが、相手にとっては困る対応なんです。

■ 複数社を使っていることは伝えてよいですか

伝えて構いませんし、聞かれることもあります。
複数社を併用するのは一般的なので、隠す必要はないでしょう。
ただし、どの求人をどこ経由で受けているかは自分で管理しておいてください。

まとめ

エージェント選びで結果を左右するのは、会社よりも担当者のほうです。
会社は求人の領域、想定する年齢層、対応エリアの3つで絞れば足ります。
そのうえで担当者が合わなければ、変えてもらってください。
普通の手続きですし、理由を細かく説明する必要もありません。

登録は2社前後が現実的だと思います。
無料で使えるのは企業側が費用を負担する仕組みだからで、応募をすすめられる場面はあります。
断ってよいと知っておくだけで、自分のペースを保てるでしょう。

最後にもうひとつだけ。
エージェントは、転職を代行してくれる存在ではありません。
決めるのは自分で、相手はその判断材料を増やす役割なんです。
この線引きを持っておけば、求人を断ることにも、担当を変えてもらうことにも迷わなくなります。

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