WiMAXと光回線はどっちがいい?暮らし方別の選び方
WiMAXと光回線はどっちがいい?暮らし方別の選び方
速度ではなく、引っ越しの見通しと同時につなぐ台数から決めていく考え方をまとめました。
この2つで迷っているなら、決め手になるのは速度ではありません。
2年以内に引っ越す可能性があるかどうかと、同時に何台つなぐかの2つです。
ふだんの使い方で必要になる速度は、どちらでも足りていることが多いからなんです。
差がはっきり出るのは、台数が増えたときと、同じ時間帯に混み合ったときでしょう。
ですから比べる軸は、機器の性能ではなく暮らし方の側に置いたほうが決まります。
決め手になる2つの質問
最初に、次の質問へ順番に答えてみてください。
条件を並べて比べる前に、ここでほとんどの方は方向が決まってしまいます。
| 質問 | こう答えるならモバイル回線 | こう答えるなら光回線 |
|---|---|---|
| 2年以内に引っ越す可能性は | ある、または読めない | 当分は動かない |
| 同時につなぐ機器は何台 | 5台くらいまで | 8台以上、または家族で使う |
| 工事の許可は取れそうか | 取れない、確認に時間がかかる | 問題なく取れる |
| 使い始めたいのはいつ | 今週から | 1か月以上待てる |
上の2列が混ざった方は、上から順に重く見てください。
引っ越しの可能性と工事の可否は、あとから変えられない条件だからです。
一方で台数や使い方は、生活が変わればそのつど調整できます。
変えられない条件を先に置くのが、選択で迷わないためのこつでしょう。
なぜ速度で決めないのか
カタログの数字を見ると、光回線のほうが大きく見えます。
ただ、その差が体感に出る場面は限られているんです。
動画を見る、調べ物をする、資料を作るといった使い方では、どちらでも十分に足ります。
違いが出るのは、家族が同時に使っている時間帯や、大きなファイルをやりとりするときでしょう。
もうひとつ、モバイル回線は場所によって届き方が変わります。
同じ機種でも、部屋の位置や建物の構造で結果が違ってくるわけです。
ですから「速いほう」を選ぶより、「自分の家で足りるほう」を選ぶ発想のほうが実際的だと思います。
いま使っている回線で足りているかどうかは、広告の出ない計測サイトで一度測ってみると見当がつきます。

つなぐ台数とデータ量を見積もる
台数は、人の数ではなく機器の数で数えてください。
ひとり暮らしでも、思っているより多いことがよくあります。
● スマートフォン、パソコン、タブレット
● テレビ、ストリーミング用の端末、ゲーム機
● スマートスピーカー、見守りカメラ、掃除の機械
● 家族や同居人の端末、来客が使う分
合計が8台を超えてくるなら、光回線のほうが安定しやすくなります。
5台前後で収まるなら、モバイル回線でも困る場面は少ないでしょう。
データ量のほうも、ざっくりでいいので見積もっておくと安心です。
動画の視聴が中心なら、画質によって消費量が大きく変わります。
| 使い方 | 1時間あたりの目安 | 毎日2時間なら1か月 |
|---|---|---|
| 音楽を聴く | 0.1GB程度 | 6GB前後 |
| 動画を標準画質で見る | 0.5GBから1GB程度 | 30GBから60GB |
| 動画を高画質で見る | 3GB前後 | 180GB前後 |
| 動画を4Kで見る | 7GB前後 | 400GB以上 |
| オンライン会議 | 0.5GBから1GB程度 | 30GBから60GB |
この数字は目安として挙げられることが多い値なので、実際の消費は使い方で前後します。
それでも、自分がどのくらいの規模で使っているかの見当はつくはずです。
高画質の動画を家族で見ている家庭なら、迷わず光回線でいいと思います。
引っ越しと契約年数の関係
契約は2年や3年で組まれることが多く、途中でやめれば費用がかかります。
光回線の場合、そこに工事費の残りと撤去の費用が乗ってくることもあるでしょう。
つまり住む期間が読めない時期ほど、光回線は重くなる選択なんです。
モバイル回線なら、引っ越しは住所変更の届け出で済むことがほとんどです。
転勤の可能性がある、同棲や結婚の予定がある、就職や進学が控えている。
こうした時期にいるなら、動けることの価値を金額と同じ重さで見てください。
出ていくときの4項目は光回線の乗り換え手順|違約金・工事費を抑えるコツ にまとめました。
用途で分かれるところ
ここまでの条件で決まらなかった方は、使い方で振り分けてください。
| 使い方 | モバイル回線 | 光回線 |
|---|---|---|
| 動画、調べ物、交流サイト | 足ります | 足ります |
| 毎日のオンライン会議 | 環境によっては不安が残ります | 向いています |
| 対戦するオンラインゲーム | 反応の速さで不利になりがちです | 向いています |
| 大きなファイルの送受信 | 上りが弱い機種もあります | 向いています |
| 家族で同時に使う | 台数が増えるほど影響が出ます | 向いています |
| 出張先や実家でも使いたい | 持ち運べる機種があります | できません |
この表で光回線側に丸が2つ以上つくなら、そちらを選んで問題ないでしょう。
反対に、上の行だけで生活が完結しているなら、モバイル回線で困る場面はほとんどありません。
同居している人数で変わるところ
台数の話とよく似ていますが、同居している人数はもう少し別の効き方をします。
問題になるのは合計の台数というより、同じ時間帯に重なるかどうかだからです。
ひとり暮らしなら、動画を見る時間も会議の時間も自分で調整できます。
混みそうな時間を避けることもできるので、モバイル回線でも困る場面はそれほど多くありません。
ところが2人になると、片方が会議をしている横でもう片方が動画を見るという状況が生まれてきます。
この重なりが毎晩続くようなら、台数が少なくても光回線を選んでおいたほうが穏やかでしょう。
3人以上、あるいは子どもがいる家庭では、判断はさらにはっきりします。
学習用の端末やゲーム機が加わって、夜の時間帯に全員が同時につなぐ形になりやすいからです。
在宅で働く人が2人いる家庭も同じで、日中の重なりが避けられません。
こうした家庭では、費用の差より止まらないことのほうが価値を持つと思います。
迷ったときに見る順番
条件が入り混じって決まらないときは、この順で切っていってください。
- 工事ができるか ── できないなら、そこでモバイル回線に決まります
- 2年以内に動く可能性があるか ── あるなら、モバイル回線が無難です
- 同時につなぐ台数 ── 8台を超えるなら光回線へ
- 会議やゲームがあるか ── 毎日あるなら光回線へ
- ここまでで残ったら費用で決める ── 実質料金に直して比べます
上の3つで決まる方が大半だと思います。
費用まで下りてくるのは、条件がどちらでも成り立つ場合だけでしょう。
実質料金の出し方は光回線の料金相場|戸建て・マンションで比較する目安 で扱っています。
先に出口を作っておく
この選択でいちばん怖いのは、合わなかったときに動けなくなることです。
ですから申し込む前に、やめ方のほうを確かめておいてください。
- モバイル回線 ── 短期のレンタルで試せる場合があります。まず自宅で電波を確かめられます
- 光回線 ── 工事の前ならキャンセルできることがあります。条件を確認しておきます
- どちらも ── 契約期間と、途中でやめたときの合計額を先に出しておきます
とくにモバイル回線は、自宅で実際に電波を受けてみないと分からない部分が残ります。
数日でも試せる手があるなら、そこから始めるほうが確実だと思います。
ホームルーターやWiMAXの条件はこちらの記事 にまとめています。
工事費や初期費用の条件はこちらの記事 です。
両方を使うという選択
光回線とモバイル回線を併用している方もいます。
ただ、費用が二重になるので、合う人はかなり限られるでしょう。
意味が出るのは、在宅の仕事で通信が止まると困る方や、外出先でも同じ環境が要る方です。
一方が落ちてももう一方で続けられるという保険として使う形になります。
そこまでの必要がないなら、片方に絞って浮いた費用を別に回すほうが合理的なんです。
よくある質問
WiMAXは光回線より遅いですか
カタログの数字では光回線のほうが上ですが、日常の使い方では差を感じないこともあります。
ただ、混み合う時間帯や台数が増えたときには違いが出やすくなります。
置き場所によっても変わるので、自宅で試せるなら試してから決めるのが確実でしょう。
速度制限はありますか
契約によって条件が違うので、申し込む前に必ず確認してください。
短期間に大量の通信をしたときに速度が抑えられる仕組みが設けられている場合があります。
高画質の動画を長時間見る使い方なら、この条件は重く見ておいたほうがいいところです。
賃貸でも光回線は使えますか
建物に設備があり、管理会社の許可が取れれば使えます。
すでに室内まで配線が来ている物件なら、工事がごく軽く済むこともあるでしょう。
許可の確認に時間がかかりそうなら、その間だけモバイル回線でつなぐ手もあります。
一人暮らしならどちらがいいですか
つなぐ機器が5台前後で、会議やゲームがないなら、モバイル回線で足りることが多いと思います。
住む期間が読めない時期でもあるので、動けることの価値も効いてきます。
ただし在宅で毎日会議をするなら、一人暮らしでも光回線のほうが安心です。
引っ越しが多い場合はどちらが向きますか
引っ越しの頻度が高いのであれば、モバイル回線のほうがはっきり向いています。
住所変更の届け出だけで済むことが多く、工事も撤去も発生しないからです。
光回線で移転を繰り返すと、そのたびに工事と待ち時間が生まれてしまいます。
あとから乗り換えられますか
どちらからでも乗り換えること自体は、いつでも可能です。
ただし契約期間の途中なら費用がかかるので、そこは織り込んでおいてください。
先にモバイル回線で試して、足りなければ光回線へ移るという進め方は現実的だと思います。
まとめ
この2択は、速さの比較ではありません。
工事ができるか、2年以内に動くか、そして同時に何台つなぐか。
この3つで、ほとんどの方は決まってしまいます。
そして決める前に、やめ方だけは確かめておいてください。
出口が分かっている選択なら、間違えても取り返しがつきます。


