光回線の料金相場|戸建て・マンションで比較する目安

光回線の料金相場|戸建て・マンションで比較する目安

相場を見る前に、明細の分け方と実質料金の出し方が要ります。順番としては、そちらが先です。

光回線の料金は、月額の数字だけを並べても比べられません。
そこに何が含まれているかが契約ごとに違うので、同じ土俵に乗っていないからです。
ですから相場を見る前に、明細を4つに分けるところから始めます。
そのうえで契約期間ぶんの支払いを合計して月数で割ると、ようやく横に並べられるんです。
この計算をすると、月額で見たときの順位が入れ替わることもめずらしくありません。

明細は4つに分かれている

毎月支払っている金額は、性質の違う4つの合計です。
どれが含まれた数字なのかを意識すると、広告の「月額◯円」の見え方も変わってきます。

項目中身見るときのポイント
回線の利用料回線そのものを使うための費用建物のタイプで金額が変わります
プロバイダの料金インターネットにつなぐための費用一体型なら回線料に含まれています
機器のレンタル料ルーターや終端装置を借りる費用月に数百円でも2年で1万円を超えます
工事費の分割初期工事費を分けて払っている分同額の割引が当たっていることが多い項目です

広告に出ている数字は、4つ全部を含んでいるとはかぎりません。
とくに機器のレンタル料は別建てになっていることが多く、そこで数百円の差が生まれます。
古い契約のままだと、回線とプロバイダを別々に払っている場合もあるでしょう。
まずは手元の明細を開いて、この4つがどう並んでいるかを見てみてください。

実質料金の出し方

各社を横に並べるための計算は、1本の式で足りてしまいます。
契約期間で払う総額を出して、それを月数で割り直すだけです。

▶ 実質料金を出す式
実質の月額 =(初期費用 + 月額 × 契約月数 + 外せないオプション − 割引 − 還元)÷ 契約月数
初期費用 ── 事務手数料と、割引が当たらない分の工事費を入れます。
オプション ── 割引の条件で加入が必要なものは、費用として数えます。
還元 ── 確実に受け取れる分だけを引きます。条件が厳しいものは0円として計算してください。
この式で出した数字どうしなら、月額の見せ方が違う契約でも比べられます。

たとえば月額が数百円高くても、工事費の負担が軽く還元が確実なら、実質では逆転することがあります。
逆に月額が安く見える契約が、機器代とオプションで並ばれてしまうことも多いんです。
計算そのものは電卓で1分ですから、候補が2つか3つに絞れた段階で必ずやってみてください。

光回線の料金相場|戸建て・マンションで比較する目安

戸建てとマンションで差が出る理由

同じ事業者でも、建物のタイプによって料金は変わってきます。
マンション向けのほうが安いのは、建物までの1本を住戸で分け合う仕組みだからです。
戸建て向けは、自分の家までの引き込みを丸ごと使うぶん、負担も大きくなってしまいます。
つまり金額の差は、サービスの質の差というより、設備の使い方の差なんです。

戸建て向けマンション向け
月額の目安5千円台から6千円前後が挙げられることが多いようです4千円前後から5千円台が挙げられることが多いようです
設備の使い方自宅まで専用で引き込む建物まで来た回線を住戸で分け合う
速度の傾向時間帯の影響を受けにくい建物内の方式と利用者数で変わる
工事の内容外から宅内への引き込みが必要共用部から各戸への配線で済むことが多い

マンションでも、契約上は戸建て向けの扱いになる場合があります。
住戸数が少ない建物や、共用の設備が入っていない建物がこれにあたります。
この場合は金額も戸建て向けになるので、申し込む前に自分がどちらの扱いかを確認しておきましょう。

相場より高いと感じたときの確認手順

いまの支払いが高いかどうかは、次の順で調べていくと原因が見えてきます。

  1. 明細を開いて4つに分ける ── どこが膨らんでいるかを最初に特定します
  2. プロバイダが別契約になっていないか見る ── 二重に払っている場合があります
  3. 割引の期間が終わっていないか確かめる ── 開通から数か月だけの割引はよくあります
  4. 使っていないオプションを探す ── 加入が条件だったものが残りがちです
  5. 機器のレンタルが重複していないか確かめる ── 自分で買った機器があるなら不要かもしれません

この5つを見るだけで、月に千円前後下がることもあります。
乗り換えを考えるのは、ここまでやってからでも遅くないでしょう。
契約を変えずに済むなら、解約金も工事の手間も発生しないからです。
請求の内容が分からないときは、契約先の窓口に明細の見方を聞いてしまうのがいちばん早い方法です。
勧誘をきっかけに契約先そのものが入れ替わっていた、という相談も国民生活センターに寄せられていますので、身に覚えのない項目が並んでいるなら、そちらも疑ってみてください。

キャッシュバックの数え方

還元は金額が大きいぶん、実質料金への影響も大きくなりがちです。
ただ、受け取れるかどうかは条件次第なので、数え方には注意してください。

受け取り方確実性計算に入れるか
開通の翌月に自動で振り込まれる高い全額を入れて構いません
半年後や1年後に申請する忘れると受け取れないカレンダーに入れる前提で計算します
指定のオプション加入が条件条件を外すと受け取れないオプション料を費用に足して計算します
月額から毎月割り引く形高い契約期間ぶんを合計して入れます

いちばん多い失敗が、2番目の申請忘れです。
案内のメールが届いて、その月のうちに手続きしないと権利がなくなる仕組みも見かけます。
申し込んだ日に、受け取り時期を予定へ入れてしまうのが確実な対策でしょう。

割引が終わる日を先に知っておく

開通から一定期間だけ安くする設計は、いまでは一般的になっています。
「12か月間◯円引き」といった記載があれば、13か月目から支払いが上がるという意味です。
契約前にこの日付を確かめて、上がったあとの金額でも納得できるかを見ておいてください。
その金額のほうが、これから長く付き合う数字になるからです。

▶ 費用の条件を具体的に見てみる
工事費や還元の条件をまとめたページはこちらの記事 です。

契約期間の長さも、金額の一部

実質料金を出すときに悩ましいのが、契約期間の扱いです。
3年契約は月額が抑えられていることが多いのですが、そのぶん自由に動ける時期が減ります。
2年契約と3年契約を同じ式で比べると、たいてい後者のほうが安く出るでしょう。
ただ、その安さは1年ぶん長く留まることと引き換えに得ているものなんです。

ですから、住む期間が読めない方は金額だけで決めないほうが安全です。
途中でやめたときにかかる合計額を出しておいて、そこまで含めて比べてください。
逆に、いまの住まいに長く住むと決まっているなら、期間の長い契約は素直に有利になります。

住む期間の見通し選び方の目安
長く住むと決まっている期間の長い契約で実質料金を下げる方向が向きます
2年から3年で動きそう更新月と住む期間が合うかを先に確かめます
まったく読めない期間の縛りがないプランと、縛りありプランの差額を比べます

差額が月に数百円なら、動ける契約を選んでおくのもひとつの手です。
そこは好みの問題ではなく、暮らしの見通しから決まる部分でしょう。

セット割は最後に足す

スマートフォンとまとめる割引は、金額としては大きい部類に入るものです。
ただ、これを先に置いてしまうと、回線そのものの条件が見えなくなってしまうんです。
先に実質料金を出しておいて、そのうえでセット割の分を引くという順番にしてください。
そうすれば、スマホを乗り換えたときに何が崩れるかも同時に見えてきます。

▶ まとめる割引を検討している方へ
仕組みと注意点はスマホと光回線のセット割とは|通信費をまとめて見直す考え方 にまとめました。
▶ いま高いので変えたい方へ
解約にかかる費用と手順は光回線の乗り換え手順|違約金・工事費を抑えるコツ で扱っています。

よくある質問

いまの料金が相場より高いか知りたいです

まず明細を4つに分けて、それぞれがいくらかを書き出してください。
回線とプロバイダを合わせた金額を、上の表の目安と比べれば見当がつきます。
そこに機器のレンタル料やオプションが乗って高く見えているだけ、という場合も多いところです。

なぜマンションは戸建てより安いことが多いのですか

建物まで引いた回線を、住戸どうしで分け合っているためです。
設備の費用を分担できるぶん、1戸あたりの負担が軽くなるわけです。
そのかわり、同じ建物で使う人が増える時間帯には影響を受けやすくなるでしょう。

月額が安ければお得ということですか

そうとはかぎりません。
工事費の扱い、機器代、割引の期間、還元の条件まで含めると順位が変わることがあります。
比べるときは、必ず実質料金に直してから並べてください。

キャッシュバックはどう評価すればいいですか

確実に受け取れる分だけを計算に入れるのが原則です。
申請が必要なものは、受け取る時期を予定に入れたうえで数えましょう。
条件にオプション加入が付いているなら、その費用を引いた金額が実際の価値だと考えてください。

料金以外に見るべき点はありますか

契約期間と、次の更新月がいつ来るかは見ておいたほうがいいでしょう。
安いプランほど期間の縛りが長いこともあり、途中で動きたくなったときに効いてきます。
住む期間が読めない方は、この点を金額と同じ重さで見ておきましょう。

値上げの連絡が来ました

まず、割引の終了なのか、料金そのものの改定なのかを確かめてください。
前者なら最初から決まっていた設計なので、乗り換えを考える時期が来たということになります。
後者の場合、契約内容の変更に伴う解約の扱いが決められていることもあるため、案内をよく読んでおきましょう。

まとめ

料金の比較でつまずくのは、含まれているものが違う数字を並べているからです。
明細を4つに分けて、契約期間ぶんの総額を月数で割る。
この一手間で、広告の見せ方に左右されずに済みます。

そして、いま高いと感じているなら、乗り換えの前に明細の見直しから始めてください。
使っていないオプションや終わった割引が残っているだけ、という場合が本当に多いんです。