上京転職で後悔しやすいところ|動く前に確かめておきたい5つのこと

上京転職で後悔しやすいところ|動く前に確かめておきたい5つのこと

後悔の多くは、動く前に防げると思います。

上京転職について調べていると、「東京に出て後悔した」という話がよく目に入ります。
読んでいるうちに、自分も同じことになるんじゃないか…と足が止まってしまった人も多いのではないでしょうか。

無理もないですよね。

ただ、失敗談の中身をよく見ると、「家賃の見込みが甘かった」「通勤がこんなにきついとは思わなかった」といった話が目立ちます。
東京に出たこと自体より、動く前の見込み違いが後悔につながっているように見えます。
見込み違いなら、事前に確かめておくことで避けられるはずです。

そこで今回は、よく聞く後悔を5つの型に分けて、動く前にどう確かめておけばいいかを一緒に見ていきましょう。

後悔の5つの型と動く前の確かめ方

上京転職の後悔は、だいたい次の5つの型に分けられそうです。
失敗談を読むときは、その人がどの型でつまずいたのかを先に見分けてみてください。

同じ失敗談でも、家賃の話と仕事の話とでは、自分に関係があるかどうかがまるで違いますよね。
自分の条件に当てはまらない型なら、必要以上に怖がる必要はないはずです。
当てはまる型の話だけを拾っていけば、確かめることは自然と絞られてきます。

① 手取りと家賃の見込み違い

いちばんよく聞くのが、「給料は上がったのに、暮らしは楽にならなかった」という後悔です。
求人票や内定通知の金額は、たいてい額面で書かれています。
実際の生活は、そこから税金や社会保険料が引かれた手取りでまわすことになります。
その手取りから東京の家賃を払うと、地元にいたころより自由に使えるお金が減っていた…ということも起こりえます。

確かめ方はシンプルです。

手取りの見込みから家賃と毎月の生活費を引いて、いくら残るかを先に出しておきます。
入社前には引っ越しの初期費用も出ていくので、貯金の減り方も一緒に計算しておくと安心です。
差額の出し方は東京へ移ると、収入と生活費はどう変わるかに、引っ越しにかかる費用の内訳は上京にかかる費用と、転職・引っ越しの順番の考え方にまとめてあります。

② 通勤時間の見込み違い

家賃を抑えようと職場から離れて住み、毎日の通勤に疲れてしまうのも、よく聞く後悔です。
地図では近く見えても、乗り換えや朝の混雑で、体感の負担はかなり違ってきます。

住む場所の候補が出たら、平日の朝の出社時刻に合わせて経路を検索してみてください。
乗り換えの回数や、混雑する路線を通るかどうかも見ておくと安心です。

家賃と通勤時間は、どうしても引き換えになります。
どちらをどこまで譲れるか、自分なりの線を先に決めておくのがおすすめです。

③ 仕事内容のミスマッチ

上京すること自体が目的になって、仕事の中身をよく見ないまま決めてしまうケースもあります。
東京で働けるならどこでもいい、という気持ちで選ぶと、入社してから「想像と違った」と感じやすいのではないでしょうか。

防ぐ方法は、わりと地味です。
まずは求人票の業務内容と配属先を、細かいところまで読んでおきます。
面接では、入社後の一日の流れや、最初に任される仕事を聞いてみてください。
答えがはっきりしなければ、その場でもう一度聞いても、失礼にはならないと思います。

④ 知り合いのいない土地での孤立

仕事には慣れても、休日に話す相手がいなくて気持ちが沈む…という後悔も少なくありません。
職場と家の往復だけになると、困ったときにひとりで抱え込みやすくなってしまいます。
見落としがちな後悔ですよね。

動く前にできるのは、休日の過ごし方を少しでも具体的にしておくことです。
趣味の集まりや習い事を調べておいたり、地元の友人や家族と連絡を取る頻度を決めておいたりする程度でも、最初の数か月の過ごしやすさは変わってくるものです。

⑤ 勢いでの退職

次の仕事が決まる前に会社を辞めて上京し、活動が長引いて焦ってしまう、というのも典型的な後悔の形です。
収入が止まったまま家賃だけが出ていくので、貯金は思ったより早く減っていきます。
これは焦りますよね。
焦って決めた職場が合わず、もう一度転職を考えることになれば、上京そのものを後悔する気持ちにもつながりかねません。

私は、在職中に活動して、内定が出てから退職と引っ越しを決める順番をおすすめします。

退職後に受けられる給付には条件があり、ハローワークの基本手当についてのページで確かめられます。
辞めてから動くつもりなら、この条件だけは事前に読んでおいてください。
それだけでも、資金の見通しはずいぶん変わりますよ。

上京前に通勤経路と住む場所を確かめる

後悔しない人に共通していること

同じように上京しても、後悔しない人には共通点があるように思います。
上京の目的が、東京という場所より、仕事の側に置かれていることです。

「この仕事がしたい」「この規模の案件に関わりたい」という目的が先にあって、そのために東京を選んでいる人は、生活の面で多少の見込み違いがあっても持ちこたえやすいのではないでしょうか。
反対に、東京に出ること自体が目的だと、生活の不便さや通勤のつらさが、そのまま後悔に変わってしまうかもしれません。

■ 後悔しにくい人の動き方
● 仕事の目的が先にある ── 東京を選んだのは、その仕事ができる場所だからだと説明できます。
● 数字で確かめている ── 手取りと家賃、通勤時間を、動く前に自分で出しています。
● 在職中に決めている ── 内定が出てから退職と引っ越しの段取りを組んでいます。
● 見直す時期を決めている ── 何年かやってみて考え直すという区切りを、自分の中に持っています。
■ 後悔につながりやすい動き方
● 東京に行くこと自体が目的になっている ── 仕事を妥協して選びやすくなります。
● 額面の給与だけで判断している ── 手取りと家賃の差に、入社してから気づくことになります。
● 失敗談を読んで、確かめずにやめている ── 同じ迷いが、あとから何度も戻ってきやすくなります。

最後の項目は、上京しなかった側の後悔として見落とされやすいところです。
失敗談に足を止められて動かなかった人が、何年か経ってから「あのとき、確かめるだけでもしておけば」と振り返ることもあります。

これも立派な後悔ですよね。
行くか行かないかを決める前に、確かめることだけは済ませておくのがおすすめです。

動く前のチェック表

5つの型は、確かめられる時期が少しずつ違います。
応募の前に済ませておけるものと、内定が出てから確かめるものがあるので、時期で分けて考えると無理がありません。

確かめること時期確かめ方
手取りから家賃を引いて残る額応募前求人の給与条件から手取りを見込み、家賃と生活費を引く
通勤時間と乗り換え内定後勤務地と住む場所の候補で、平日朝の経路を検索する
仕事の中身選考中面接で入社後の一日の流れと最初に任される仕事を聞く
休日の過ごし方と相談先内定後趣味の集まりや連絡の約束を、引っ越し前に決めておく
退職と引っ越しの順番応募前在職中に活動し、内定後に退職日と入居日を決める

表の中でいちばん後回しにされやすいのは、手取りの計算かもしれません。
内定が出てから考えればいいと思いがちですが、応募の段階で一度出しておくと、条件の合わない求人に時間を使わずに済みます。
選考そのものに不安があるなら、地方から東京への転職は難しいのかで、落ちる理由と分かれ目を先に確かめておけます。

とはいえ、表のすべてに完璧な答えを出してから動く必要はないでしょう。
全部そろうのを待っていたら、いつまでも動けませんから。

大事なのは、どの項目を確かめたうえで動いたのかを、自分で把握しておくことです。
確かめた項目がずれていたなら見込みを直せばいいですし、確かめていなかった項目なら、次に何を調べればいいかがはっきりします。
どちらにしても、上京そのものを悔やむことにはなりにくいはずです。

上京転職の確認項目を書き出して整理する

よくある質問

■ 上京して後悔したら、地元に戻ってもいいのでしょうか

もちろん大丈夫です。
戻ることは失敗ではなく、確かめた結果のひとつだと私は思います。
東京で積んだ経験は、地元での転職でも話せる材料になるはずです。

■ 家賃を抑えるために、東京の隣の県に住むのはどうですか

十分ありですよ。
ただ、そのぶん通勤時間が延びることも多いので、家賃の差と通勤の負担を並べて、自分にとってどちらが重いかで決めてみてください。

■ 上京転職をしないほうがいいのは、どんな人ですか

難しい質問ですよね。
ひとつ挙げるなら、東京でやりたい仕事がまだ見えていない人は、急いで動かなくてもいいかもしれません。
まずは東京の求人を眺めて、地元との違いを確かめてみるのがおすすめです。

■ 上京してすぐに後悔を感じたら、どうすればいいですか

まずは、焦らないことだと思います。
最初の数か月は、仕事も生活も慣れないことが重なるので、疲れが出やすい時期です。
すぐに結論を出さずに、5つの型のどれで苦しくなっているのかを分けてみてください。
通勤なら引っ越し、孤立なら人とのつながりづくりというように、上京をやめる以外の打ち手が見つかるかもしれません。

■ 失敗談をたくさん読んで、不安が大きくなってしまいました

読めば読むほど不安になりますよね。
失敗談は、その人の条件で起きたことなので、そのまま自分に当てはまるとは限りません。
どの型の話なのかを分けて読めば、自分が確かめるべきことだけが残るはずです。

まとめ

上京転職の後悔は、手取りと家賃、通勤時間、仕事の中身、孤立、勢いでの退職という5つの型に、だいたい収まります。
どれも、上京したこと自体より、動く前に確かめていなかったことから生まれる後悔ではないでしょうか。
目的を仕事の側に置いて、数字と段取りを先に確かめておけば、失敗談に書かれていることの多くは避けられるはずです。

怖がりすぎなくて大丈夫です。

やめると決める前に、まずは確かめるところまで進んでみてください!

▶ 仕事の中身を確かめるために
5つの型のうち、仕事内容のミスマッチは、求人の中身をどこまで知っているかで決まってきます。都市部の求人事情に詳しい担当者に聞きながら進めたい場合は、都市部に強い転職エージェントを紹介してくれるサービスを使う方法もあります。東京・大阪・名古屋への転職を考える20代が対象で、求人の紹介は、そこで紹介された転職エージェントから受ける仕組みです。