カーリース・レンタカー・カーシェアの使い分け|料金の単位が違う

カーリース・レンタカー・カーシェアの使い分け|料金の単位が違う

月に何時間乗るか、まず数えてみてください。

車を持たずに乗る方法は、大きく分けて3つあります。
カーシェア、レンタカー、カーリースです。

どれが得かには、ちゃんと答えがあります。
乗る時間の合計で決まるんです。

というのも、この3つは、料金が決まる単位そのものが違います。
カーシェアは15分などの短い単位、レンタカーは6時間や1日の単位、カーリースは月単位です。
単位の違うものを月額だけで並べても、比べたことにはなりません。
比較表を読むより先に、自分が月に何時間くらい乗るのかを数えてみるのがおすすめです。

料金が決まる単位が、3つとも違う

まずは、それぞれが何を売っているのかを分けておきましょう。
同じ「車に乗る」でも、契約している中身がまるで違います。

方法料金の単位契約しているもの車の置き場所
カーシェア15分などの短い単位が一般的使うときだけの利用権街なかのステーション
レンタカー6時間・12時間・1日など期間を区切った貸し出し営業所
カーリース月単位(契約は年単位)一定期間の使用権自宅の駐車場
購入なし(買い取り)車そのものの所有権自宅の駐車場

見落としやすいのは駐車場です。
下の2つだけは、自分で駐車場を用意する必要があります。
カーリースの月額に、駐車場代は入っていません。
月額だけを見て「カーシェアより安い」と考えると、この分がまるごと抜け落ちてしまいます。

車の使い方を選ぶ

入れ替わる地点は、使う時間で決まる

乗る時間が増えるにつれて、どれが安いかの順番は入れ替わっていきます。
仕組みは単純で、短い単位で料金がかかるものほど、長く使うと積み上がっていくからです。

1回あたりの使い方割安になりやすいもの理由
2時間ほどの買い物カーシェア借り出しの手続きがなく、使った分だけで済む
半日から1日の外出レンタカーとカーシェアが近づく時間料金が積み上がって、1日料金に並んでくる
数日の旅行レンタカー日単位の料金体系のほうが伸びにくい
週に何度も、毎回数時間カーリースか購入その都度の料金より、月ぎめのほうが読みやすくなる
毎日の通勤カーリースか購入そもそも借りに行く時間が成り立たない

具体的な金額はサービスごとに違うので、ここでは順番だけ見てください。
大事なのは、自分がどの行に当てはまるかを先に決めることです。
行が決まれば、あとは同じ種類のサービスの中で料金を比べるだけで済みます。

▶ 先に出しておく3つの数字
月に車を使う回数。
1回あたりの使用時間(借りに行って返すまでを含める)。
1回あたりの走行距離。
この3つが分かれば、上の表のどの行かが決まります。

金額以外で分かれるところ

お金だけで決めると、使い始めてから困ることがあります。
とくに次の4つは、金額には表れないのに、毎回効いてくるところでしょう。

観点カーシェアレンタカーカーリース
いつでも使えるか空いていれば。週末は埋まりやすい予約が必要いつでも使える
車種を選べるかステーションにある車からクラスを指定できる契約時に自分で選ぶ
荷物を置いておけるか置けない置けない置ける
チャイルドシート備え付けの有無を確認する借りられることが多い自分のものを付けたままにできる

子どもがいる家庭では、3つ目と4つ目が思った以上に効いてきます。
チャイルドシートを毎回付けたり外したりするのは、想像よりずっと大変なんですよね。
週末しか乗らなくても、この一点でリースを選ぶ、という判断は十分にありでしょう。

短時間で近所ならカーシェア

買い物や送り迎えのように、1回が数時間で済むなら、カーシェアがいちばん合います。
借りるときの手続きが少なく、ガソリンを入れずに返せる仕組みのものが多いからです。

ただし、条件が2つあります。

歩いて行ける場所にステーションがあることと、そのステーションが週末に埋まりきらないことで、この2つが崩れると、カーシェアは使いたいときに使えない、当てにならない道具になってしまいます。
申し込む前に、近くのステーションの台数と、週末の空き具合を何度か見ておくと安心です。

半日以上か、荷物が多いならレンタカー

旅行や引っ越しの手伝いのように、まとまった時間を使うなら、レンタカーのほうが料金を読みやすいでしょう。
日をまたぐ料金体系が用意されているので、長く使っても金額が跳ね上がりにくいんです。

車種を選べるのも強みです。

大きな荷物を運ぶ日だけワゴンを借りる、という使い分けもできます。
一方で、営業所まで行って手続きをする時間がかかるので、1時間だけ乗りたい、という使い方には向きません。

3つを組み合わせるという考え方

一つに絞らなくていいんです。

使い方が2種類あるなら、それぞれに合うものを当てれば済みます。
平日のちょっとした用事と、年に数回の長距離では、必要な車の大きさからして違うことも多いでしょう。

  • 平日の買い物や送り迎えはカーシェア/歩いて行けるステーションがあることが前提になります
  • 旅行や帰省はレンタカー/人数と荷物に合わせて、その日だけ大きい車を借ります
  • 毎日の通勤だけはリースか購入/ここは借りる形では、そもそも時間が成り立ちません

組み合わせるときに気をつけたいのは、基本料金が重なることです。
カーシェアは月々の基本料金がかかるものが多く、使わなかった月にも発生します。
その分を毎月使い切れないなら、レンタカーだけにしたほうが、結果として安く収まるかもしれません。

▶ 併用が成り立つかを確かめる3点
カーシェアの基本料金が、その月の利用料に充当される仕組みになっているか。
月に1回も使わない月が、年にどれくらいあるか。
レンタカーの営業所が、当日の申し込みでも空いていることが多いかどうか。
ここが崩れると、2つ契約している意味がなくなります。
週末に車を使う

リースへ切り替える合図

借りる形で足りていたのに、そろそろ限界かもしれない、と感じることもあるでしょう。
次のどれかが起きているなら、月ぎめのほうに移る時期だと思います。

■ こうなったら、持つ形を検討していい
● 週に3回以上使っている ── 借りに行く時間そのものが負担になってきます。
● 予約が取れずに予定を変えたことがある ── 道具として当てにできなくなっています。
● 毎回チャイルドシートを付け外ししている ── 金額では測れない手間が積み上がります。
● 荷物を車に置いておきたい場面が増えた ── 借りる形では、そもそもできません。

ここで購入ではなくリースを考える理由は、まとまった初期費用がいらないことにあります。
税金や車検の費用が月額に入っている形なら、出ていくお金も毎月平らになるでしょう。
ただし駐車場代は別なので、そこは自分で足して計算してください。
そのかわり途中でやめにくい契約になるので、走行距離の上限や解約のときの扱いは、国民生活センターが挙げている確認ポイントに沿って先に見ておくと安全です。

比べるときに抜け落ちる費用

■ 月額や時間料金の外にあるもの
● 免責補償と補償料 ── 事故のときの自己負担をなくす仕組みは、たいてい別料金です。
● ノンオペレーションチャージ ── 車が使えなくなったときに、営業補償として請求される費用があります。
● 距離に応じた料金 ── カーシェアでは、一定時間を超えると距離ぶんが加算される形が一般的です。
● 返却の遅れ ── 延長の扱いが割高に設定されていることがあります。
● 駐車場代 ── リースと購入だけにかかります。月額の比較から抜けやすい代表格です。

1つ目と2つ目は、事故が起きるまで気にしない項目かもしれません。
でも、実際に起きたときの負担は小さくないので、申し込みの画面で条件を読んでおきましょう。
補償を付けるかどうかで、1回あたりの金額はそれなりに変わってきます。

よくある質問

■ カーシェアとレンタカーは、何が違うのですか

貸し出しの仕組みは似ていますが、想定している使い方が違います。
カーシェアは短い時間を無人で借りる形で、レンタカーは営業所で手続きをして長めに借りる形です。
ガソリンを入れて返すかどうかも違うことが多いので、返すときの条件は借りる前に読んでおきましょう。

■ カーリースの月額に、駐車場代は入っていますか

入っていません。
車は自宅に置くことになるので、駐車場は自分で用意する必要があります。
月額を比べるときは、駐車場代を足したうえで並べてみてください。

■ 週末だけ乗るなら、どれがいちばん安く済みますか

1回に使う時間で変わります。
土日それぞれ2時間くらいならカーシェアが合いますし、丸一日出かけるならレンタカーのほうが読みやすいでしょう。
毎週のように使っていて、しかも1回が長いなら、リースを候補に入れてもいいと思います。

■ 借りる形から持つ形に移るとき、何を先に決めますか

駐車場です。
車を先に契約してしまうと、置き場所が見つからずに動けなくなります。
月額と駐車場代を足した金額を出してから、いまの利用料と比べてみましょう。

■ 事故を起こしたときの負担は、どれがいちばん軽いですか

自己負担の扱いが、それぞれ違います。
カーシェアとレンタカーは、免責の補償を付けているかどうかで変わり、そこに営業補償の請求も乗ってきます。
リースは自分で任意保険に入る形と、月額に保険が入っている形があるので、契約前にどちらなのかを確かめておきましょう。

まとめ

この3つは、料金の決まる単位が違うので、月額だけを並べても比べたことになりません。
先に出すのは、月に使う回数と、1回あたりの時間と距離の3つです。

2時間ほどの用事ならカーシェア、半日以上や荷物が多い日はレンタカー、週に何度も使うならリースか購入、という順番で当てはめれば、比較表を読む前に、だいたいの答えは出るはずです。
金額に表れないところでは、いつでも使えるか、荷物を置いておけるかの2つが効いてきます。
リースや購入を考えるなら、月額に駐車場代を足してから比べることだけは忘れないでください。

▶ 買うかサブスクかで迷っているなら
持つと決めたうえで、購入とサブスクのどちらにするかは車のサブスクと購入はどっちが得?で扱っています。