面接で答えに詰まりやすい質問5選と、その乗り越え方
面接で答えに詰まりやすい質問5選と、その乗り越え方
面接で答えに詰まった経験、誰にでもあるはず。よくある「困った質問」への向き合い方を紹介します。
面接室のドアをそっと閉めた瞬間、頭の中で何かが再生され始める。
それは決まって、うまく答えられなかったあの一問だったりしませんか。
「あの質問、もっとうまく答えられたはずなのに」と、駅までの帰り道でずっと反省会を開いてしまう。もはや面接あるあるの定番といっていいかもしれません。
どれだけ入念に準備をしていても、想定外の角度から質問は飛んできます。
そこで頭が真っ白になってしまうことは、よくありますよね。
「自分の準備が足りなかったのだ」と、自分を責めたくなるかもしれません。
ただ、多くの人がつまずく場所には、ある程度共通したパターンがあるといわれています。
つまり、あなたが詰まったその質問は、他の応募者もだいたい同じところで詰まっている、ということです。
そう考えると、なんだか少し気が楽になってきませんか。
今回は、とくに答えに詰まりやすいとされる5つの質問を取り上げます。
どれも身構えやすい質問ですが、乗り越え方はちゃんとあります。
①「なぜ前職を辞めたのですか」への向き合い方
この質問は、実に多くの人が答えに詰まってしまうポイントです。
本音のところに、人間関係や待遇への不満があることもあるでしょう。
ただ、それをそのまま伝えてしまうと、かえって印象を損ねることになります。
かといって、きれいごとばかりを並べ立ててしまうと、今度は説得力に欠けてしまいますよね。
「本当のことを話すべきか、それとも建前を話すべきか」。
面接の直前まで、ずっと迷い続けてしまう方も多いはずです。
こつは単純で、不満をそのままの形では語らないことです。
「そこから何を学び、次に何を求めているのか」という形に変換して伝えます。
たとえば「裁量の少なさに物足りなさを感じていた」という事実があるとします。
これは「もっと裁量を持って挑戦したい」という前向きな動機へ、自然に言い換えられます。
事実そのものを歪める必要はありませんが、置き方は工夫できます。
伝え方の角度を少し変えるだけで、相手に与える印象は大きく変わってきますよ。
話す長さについても意識しておきたいところです。
退職理由の部分は、できるだけ簡潔にまとめてください。
そのあとに続く前向きな話へ時間をかけたほうが、聞き手に残る印象は良くなりやすいとされています。
不満を熱弁しすぎて、気づけば5分が経過していた。
これは面接の場で、いちばんやってしまいがちな時間配分の失敗でしょう。
退職理由は前菜で、志望動機が主菜。
そのくらいの配分感覚を持っておくと、話しすぎを防ぎやすくなります。

②「弊社でなければならない理由は?」への向き合い方
この質問に対して、抽象的な理由しか用意していないと、その場で言葉に詰まってしまいますよね。
「成長できそうだから」「魅力を感じたから」。
この程度の答えだと他のどの企業にも当てはまってしまうので、面接官もすぐに気づいてしまいます。
コピー&ペーストの志望動機ほど、聞いている側からするとバレバレなものはありません。
この質問を乗り越える鍵は、当日の機転ではなく事前の準備のほうにあります。
その企業ならではの特徴を、あらかじめ一つ以上は見つけておいてください。
事業内容、企業理念、募集している職種の特徴。
これらの要素と、自分自身のこれまでの経験とを結びつけて語れるよう、準備を整えておきましょう。
準備が薄いと、この質問のところで一気にボロが出やすくなります。
用意しておきたいのは、具体的な出来事と丁寧な企業研究の2つです。
この2つがかみ合っていれば、志望度の高さは自然と相手に伝わります。
面接の直前に公式サイトをざっと眺めた程度では、案外あっさり見透かされてしまいます。
できれば数日前から、少しずつ調べておきたいですね。
想定質問への回答は、一字一句を丸暗記するのではなく、要点だけを箇条書きでメモしておく方法がおすすめです。
そうしておけば、その場で自分の言葉に変換しやすくなりますよ。
一言一句をそのまま覚えようとすると、途中で忘れてしまったときに、かえって余計に焦ってしまうことになります。
③「短所を教えてください」で焦らないために
短所を尋ねられると、正直に答えるべきか、それとも上手に隠すべきか、つい迷ってしまいますよね。
「短所なんてないふりをしたほうが、印象がいいのでは」。
そう考える方もいるかもしれませんが、これはむしろ逆に働きやすいところです。
この質問の本当の意図は「自己認識がきちんとできているかどうか」を見ることにあるとされています。
短所を無理に隠そうとしなくても、話し方でどうにでもなります。
正直に伝えたうえで「それにどう向き合っているか」まで、あわせて話すほうが大切です。
たとえば「慎重になりすぎて、決断が遅れてしまうことがある。そのため、あらかじめ期限を先に決めてから作業に取りかかるようにしている」。
このように対策とセットで伝えると、受ける印象がぐっと変わってきますよ。
短所そのものよりも、それとどう向き合っているかという姿勢のほうが、実際にはよく見られているようです。
業務に致命的な影響を及ぼしかねない短所は避け、自分なりの工夫で補える範囲のものを選ぶとよいでしょう。
ただし、職種と真っ向から矛盾する短所だけは避けてください。
経理職の面接で「数字を扱うのが苦手で」と答えるような形は、さすがに厳しいですね。
④逆質問で沈黙してしまったときの対処法
「何か質問はありますか」と聞かれた瞬間、頭が真っ白になる。
その経験がある方は、実はかなり多いはずです。
このとき、無理にその場で質問をひねり出そうとすると、話の内容が支離滅裂になりがちですよね。
対策としては、あらかじめ2つか3つ質問を用意して、メモしておきます。
面接の中で答えが出てしまったものは飛ばし、残りから選ぶという方法です。
それでもどうしても思いつかないときは、正直に伝えて構いません。
「本日お話を伺って、気になっていた点はおおむね解消されました」で、大きな問題にはならないとされています。
無理に取り繕おうとする必要はありません。
逆質問がないこと自体を、過度に恐れる必要はありません。
無理やり捻り出した質問で墓穴を掘るほうが、よほど印象を下げてしまうこともあります。
質問を用意するときは、求人票を読めば分かる内容を避けてください。
実際の仕事の進め方など、調べても分からない部分を選んでおくとよいでしょう。
「福利厚生は何がありますか」だけで終わらせるのは、もったいないところです。
「最初の3か月は、どんな業務からお任せいただけますか」のような質問のほうが、意欲も一緒に伝わりますよ。

⑤答えられなかったときのリカバリー方法
面接の途中、どうしても答えが出てこない質問に当たってしまうことも、当然ありますよね。
そんなときは焦ってしまいますが、沈黙を恐れないでください。
「少し考えさせてください」と一呼吸置くだけでも、相手に与える印象はずいぶん変わります。
慌てて的外れな回答を早口でまくし立てるより、よほど堂々として見えるものですよ。
面接の終盤に、言い足せる場面が来ることもあります。
「先ほどの質問について、少し補足させてください」と伝えられるなら、積極的に使ってみましょう。
一つの質問にうまく答えられなかったとして、それがどうしたのでしょうか。
それだけで、選考の結果がすべて決まってしまうわけではありません。
面接全体を通して、どんな印象を残せたか。
そちらのほうがはるかに重要だということは、忘れないようにしたいですね。
うまく答えられなかった質問は、面接後に一度振り返ってメモしておきましょう。
次の面接に向けた準備に、そのまま活かせるはずです。
「今日のダメ出しノート」を一つ作っておく。
たったそれだけのことですが、同じ質問で二度目の撃沈をする確率はぐっと下がりますよ。
帰りの電車で、スマートフォンにささっと打ち込むだけでも十分です。
大げさな振り返りノートを用意する必要はありません。
本番の前に人と練習したい場合は、ハローワークが面接向けのセミナーを定期的に開いています。
番外編:「弊社の第一印象は?」で地雷を踏まないために
意外と盲点になりやすいのが、この手のカジュアルに見える質問です。
油断していると、つい本音がぽろっと出てしまいますよね。
「正直、オフィスがちょっと雑然としてる印象でした」。
こういう正直すぎる感想は、事実だったとしても面接の場では封印しておくほうが無難です。
かといって「素晴らしい会社だと思いました」だけでは、社交辞令が強すぎます。
言葉としては褒めているのに、かえって薄っぺらく聞こえてしまうんです。
おすすめなのは、実際に感じた良い点を一つ具体的に挙げてから、話を続ける形です。
そこへ自分なりの受け取り方を添える形です。
無理にお世辞を捻り出す必要はありません。
会場に入るまでの数分で気づいた小さな観察を材料にするほうが、よほど自然な言葉になりますよ。
「社員の方々が明るく挨拶を交わしている様子が印象的で、風通しの良さを感じました」。
観察した事実と、そこから受けた印象をセットで話すと、その場しのぎではない説得力が生まれます。
この手の質問は、正解を当てにいくものではありません。
「ちゃんと会社を見ているか」を試されていると考えると、身構えすぎずに済みますね。
準備していない人ほど「えーっと」を連発して、口ごもりがちです。
想定質問の一覧の片隅に、この一問もそっと加えておくと安心でしょう。
まとめ
面接で困ってしまう質問には、ある程度共通したパターンが存在しています。
退職理由、志望動機、短所、逆質問、そして予期せぬ想定外の質問への対応。
これらへの答え方をあらかじめ整理しておくだけで、当日の心の余裕は大きく変わってきますよ。
準備した分だけ、当日の自分を助けてくれるお守りが増えていく。
そう思えば、事前準備の面倒さも多少は楽しめるかもしれません。
完璧な回答を目指すことよりも、自分自身の言葉で誠実に伝えることを、まずは意識してみてください。
たとえ一つや二つ答えに詰まったとしても、面接全体が台無しになるわけではありません。
そのことも、忘れずに持ち帰ってほしいと思います。
むしろ、詰まった瞬間にどう立て直したかのほうを、面接官は案外よく見ているものですよ。
次の面接では、今日より少しだけ落ち着いて話せる自分がいるはずです。
簡潔に答えすぎた、あるいは話しすぎたというように、答えの長さそのものが気になっている場合は面接の答えは、どれくらいの長さが適切かのほうで扱っています。
面接の受け答えを一緒に練習したい方は、転職エージェントの面接対策も活用できます。


