車の維持費の内訳|年間いくらかかるか(税金・保険・車検)を整理

車の維持費の内訳|年間いくらかかるか(税金・保険・車検)を整理

項目ごとの目安を並べたうえで、まとまって来る出費をどう月割りにするかまでまとめました。

車の維持費が重く感じられるのは、金額そのものより来かたのせいだったりします。
毎月の燃料代は身についていても、税金は年に一度、車検は2年に一度まとめてやってくるからです。
その月だけ数万円が飛んでいくので、家計の側から見ると突然の出費に見えてしまいます。
毎月に均してしまえば、突然の出費という感じ方はかなり薄れるでしょう。
まず必要なのは、何にお金がかかっているのかを分けることです。

維持費を6つに分ける

車を持っているあいだにかかるお金は、性質の違う6つに分けられるんです。
ここを混ぜたまま考えていると、どこを削ればいいのかも見えてきません。

項目支払う頻度金額が決まる要素
燃料代その都度走る距離と燃費
駐車場代毎月住んでいる地域。差がいちばん大きい項目です
任意保険毎月または年1回年齢、等級、補償の範囲
自動車税年1回軽自動車か、普通車なら排気量
車検と法定点検2年に1回車種と、整備の内容
消耗品と修理数年ごと走行距離と、車の年数

上の3つは毎月の家計に組み込まれているので、意識しやすい部類でしょう。
問題になるのは下の3つで、こちらはまとまった額が離れた間隔でやってきます。
家計が苦しくなるのは、たいていこの3つが重なった月なんです。

年間の目安をつかむ

金額は住む場所と車種でかなり動くので、幅のある目安として見てください。
とくに駐車場代は、地方と都市部で年に何十万円という差が出ることもあります。

項目軽自動車の目安普通車の目安
自動車税年に1万円台排気量によって年2万円台から
車検(1年あたりに直した額)2万円台から3万円台3万円台から5万円台
任意保険年に3万円台から。年齢と等級で大きく動きます軽より高くなる傾向があります
燃料代(年1万km・燃費20km/L)8万円前後燃費しだいで10万円を超えます
駐車場代地域差が最大。年0円から数十万円同左
消耗品(1年あたりに直した額)2万円前後3万円前後

この表を自分の条件で埋めていけば、年間の合計が見えてくるはずです。
駐車場が自宅にあるかどうかで、総額は大きく変わってくるでしょう。
ここで出した数字は、車を持ち続けるかどうかの判断にもそのまま使えると思います。

車の維持費の内訳|年間いくらかかるか(税金・保険・車検)を整理

まとまって来る出費のカレンダー

ここがこの記事のいちばん伝えたいところです。
金額を知るだけでは足りなくて、いつ来るのかを並べておかないと備えられません。

  • 毎年5月ごろ ── 自動車税の納付書が届きます。ここは毎年必ず来ます
  • 2年ごと(新車の初回は3年) ── 車検。まとまった額になる代表格です
  • 3年から5年ごと ── タイヤの交換。4本まとめてなので数万円になります
  • 3年から5年ごと ── バッテリーの交換。ここも突然やってきます
  • 年1回または月払い ── 任意保険の更新。年払いにすると割安になることがあります

この5つを自分のカレンダーに書き込んでみてください。
そうすると、来年のどの月に大きな支出が来るかが見えるようになります。
とくに車検とタイヤ交換が同じ年に重なると、その年だけ負担が跳ね上がってしまうんです。
先に知っていれば、前もって分けて準備することもできます。

月割りにして積み立てる

来かたが分かったら、あとは平らにならしていくだけでしょう。
やり方は単純で、年に一度や2年に一度の出費を12で割り、毎月取り分けておくだけなんです。

▶ 積み立てる金額の出し方
月に取り分ける額 =(自動車税 + 車検費用 ÷ 2 + 消耗品の年額)÷ 12
軽自動車の例 ── 税1.1万+車検2.5万+消耗品2万 = 年5.6万。月あたり約4,700円です。
普通車の例 ── 税3.5万+車検4万+消耗品3万 = 年10.5万。月あたり約8,800円になります。
置き場所 ── 別口座か、家計簿の別項目にして生活費と混ぜないようにします。
この積み立てを毎月の維持費に足した金額が、実際に車へ出ているお金です。

この計算をすると、思っていたより車にお金がかかっていると気づく方が多いと思います。
ただ、それは負担が増えたわけではなく、見えていなかったものが見えただけなんです。
そして見えるようになれば、持ち方そのものを見直す判断もできるようになります。

削れるところ、削れないところ

維持費を軽くしたいとき、手を入れられる場所は思ったより限られています。
効きやすい順に並べておきます。

項目削れるか手の入れ方
任意保険削れる補償の範囲と特約を見直します。複数社で見積もりを取ります
駐車場代削れることがある契約を見直すか、少し離れた場所を探します
燃料代少し削れる走り方と、給油する場所で変わります
車検業者で差が出る不要な整備が入っていないか明細を見ます
消耗品ほぼ削れない安全に関わるので、先送りしないほうがいい項目です
自動車税削れない車を替えないかぎり動きません

このなかでいちばん効くのは、たいてい任意保険でしょう。
加入したときのまま何年も見直していないなら、条件が生活に合っていない可能性があります。
反対にいちばん下の2つは、削ろうとしないほうがいい部分でしょう。
とくにタイヤやブレーキは、先送りした結果が事故につながることもあります。

走る距離で変わる部分

維持費の項目は、距離に比例するものとしないものに分かれているんです。
ここを意識すると、あまり乗らない方が何を負担しているのかがはっきりします。

燃料代と消耗品は、走った分だけかかっていくものです。
一方で自動車税、任意保険、駐車場代、車検は、ほとんど乗らなくても同じだけ出ていきます。
つまり年に数回しか乗らない場合、支払いの大半は乗っていない時間に対して発生しているわけです。
年間の走行距離が3,000kmを下回っているなら、持ち方から考え直す価値があると思います。

持ち方を変えるという選択

ここまで計算して負担が大きいと感じたなら、車種や節約より前に見るところがあります。
そもそもの持ち方のほうです。

  • 車格を下げる ── 税金、燃料代、保険料がまとめて下がります
  • 定額サービスに切り替える ── 税金や車検が月額に含まれる契約なら、山がなくなります
  • 2台目を手放す ── 使用頻度の低い1台を整理すると、効果がいちばん大きく出ます
  • 持たずに借りる ── 年間の走行距離が短いなら、都度借りるほうが安くなることがあります

2つ目は、金額そのものが下がるというより、来かたが変わるという効果です。
総額では大きく変わらなくても、家計の見通しは立てやすくなるでしょう。
まとまった出費のたびに慌てているなら、この形が合うかもしれません。

▶ 月額に何が含まれるか知りたい方へ
車検や税金がコミになる料金の仕組みはこちらの記事 で扱っています。
▶ 購入と比べて考えたい方へ
総額での比べ方と、乗る年数による違いは車のサブスクと購入はどっちが得?費用と使い方で考える選び方 にまとめました。

初めて車を持つ方が見落とすもの

これから持つ方は、どうしても購入の費用に目が行きがちだと思います。
ただ、最初の1年でかかるお金には、買うとき以外のものも含まれています。

  1. 納車の翌年5月の自動車税 ── 買った年に払っていても、翌年また来ます
  2. 任意保険の初年度 ── 等級が低い状態から始まるので、いちばん高い年になります
  3. 駐車場の初期費用 ── 敷金や礼金がかかる場合があります
  4. タイヤの季節替え ── 雪の降る地域では、その費用と保管場所が要ります

このうち2つ目が、いちばん予算からはみ出しやすい項目でしょう。
車種を決める前に見積もりを取っておくと、後から慌てずに済みます。

▶ これから1台目を持つ方へ
必要かどうかの判定と予算の立て方は免許取得・新生活で「はじめての車」を選ぶ前に知っておきたいこと で扱っています。

よくある質問

車の維持費は年間どのくらいですか

車種と住む場所で大きく変わってしまうので、一律の金額は出せません。
駐車場代を除いた形なら、軽自動車で年20万円台、普通車で年30万円台という並びが目安になります。
ここに駐車場代が乗ると、地域によっては合計が倍近くになることもあります。
この差がどの費目から出ているのかは軽自動車とコンパクトカーの違いで分けています。

軽自動車にすると、どのくらい安くなりますか

税金、保険料、燃料代、車検の費用がまとめて下がります。
年間の合計で見ると、普通車との差は10万円前後になることが多いところです。
ただし使い方が合っていないと、別の不便が出るので金額だけで決めないでください。

車検はどこで受けても同じですか

法定の費用は同じですが、整備の内容と手数料のところで差が出てきます。
見積もりの明細を見て、いま必要ではない整備が入っていないかを確かめてください。
安さだけで選ぶと、必要な整備まで省かれることがあるので、そこは説明を聞いて判断しましょう。

任意保険は削ってもいいですか

補償の範囲を見直す余地はありますが、対人と対物の補償は削らないでください。
見直すなら、車両保険の条件や、使っていない特約から手を付けます。
年齢の条件や運転する人の範囲がいまの生活に合っているかも、あわせて確認しましょう。

あまり乗らないのですが、維持費は下がりますか

燃料代と消耗品は下がりますが、税金と保険と駐車場代は変わりません。
つまり乗らない方ほど、走っていない時間に対して払っている割合が高くなります。
年間3,000kmを下回るようなら、持ち方そのものを見直す時期かもしれません。

古い車に乗り続けるのと、買い替えるのはどちらが安いですか

修理の頻度が上がってきたら、そこが分かれ目だと考えてください。
次の車検の見積もりと、買い替えた場合の月々の支払いを同じ年数で並べてみてください。
燃費や税金の差も含めると、乗り続けるほうが高くつく場面はあります。

まとめ

車の維持費は6つに分かれていて、そのうち3つはまとまって来ます。
苦しく感じる原因は金額そのものより、この来かたにあることが多いところです。
カレンダーに書き出して、12で割って積み立てる。
この2つで、家計から見た負担感はかなり変わります。

そして削るなら、いちばん効くのは任意保険の見直しです。
反対に消耗品と点検は、先送りしないほうがいい項目でした。
そこまでやって重いと感じるなら、車種ではなく持ち方から考え直してみてください。