面接で「なぜ東京?」と聞かれたときの答え方|本音が給料や憧れでも大丈夫
面接で「なぜ東京?」と聞かれたときの答え方|本音が給料や憧れでも大丈夫
言い方を少し変えるだけでOKです!
地方から東京の会社を受けると、かなりの確率で「どうして東京なんですか?」と聞かれます。
正直なところ、理由は「地元に仕事がない」「給料を上げたい」だけ…という人も多いと思います。
それでも構わないと思います。
面接官も、上京してくる人の動機がだいたいそんなものだということは百も承知のはずです。
まずいのは、本音を隠して「御社の理念に共感し」のような話をこしらえてしまうことではないでしょうか。
その手の答えは、二つ三つ突っ込まれるとすぐに中身が尽きます。
今回はそんな「なぜ東京?」に対する対策を考えていこうと思います。
面接官が本当に気にしていること
この質問の裏にある面接官の心配は、おそらくほとんど一つです。
「この人、慣れない東京暮らしに疲れて、一年もしないうちに地元へ帰ってしまわないか」。
採用には、求人広告の費用や紹介会社への手数料、面接に出る社員の時間と、それなりのお金と手間がかかっています。
せっかく採った人が半年で辞めてしまえば、それがまるごと無駄になってしまいます。
面接官が身構えるのも当然でしょう。
もう一つ、東京ならどこでもいいのでは、という疑いもあります。
内定を出しても、もっと条件のいい会社が見つかればそちらへ流れてしまうかもしれない、という心配です。
地方からの応募者には、どうしてもこの心配がついて回るのではないでしょうか。
裏を返すと、この二つさえ打ち消せれば、きっかけが給料でも憧れでも問題にはなりません。
本音別の言い方
上京の本音は、だいたい「求人が多い」「給料を上げたい」「東京で働いてみたい」のどれかか、その組み合わせではないでしょうか?
どれも伝えて大丈夫ですが、そのまま言い切ると、話が自分の都合だけで終わってしまいます。
最後に一言、仕事の話を足してみてください。
| 本音 | そのまま言うと | こう続ける |
|---|---|---|
| 求人が多い | どこでもいいように聞こえる | 地元では見つからなかった仕事の中身を伝える |
| 給料を上げたい | 条件しだいでまた移りそうに見える | 何で評価されたいかを伝える |
| 東京で働いてみたい | 遊びたいだけに見える | 東京でしか関われない仕事を伝える |
■ 「求人が多いから」の場合
おそらく、いちばんに浮かびやすい本音ではないでしょうか。
地元で何を探して、何が見つからなかったのかを具体的に伝えればOKです。
たとえば、こんな具合です。
「地元でも同じ職種の求人を探しましたが、数社しかなく、どこも既存のお客様を回る仕事が中心でした。新規の提案から関われる仕事がしたくて東京で探していたところ、御社の求人を見つけました。」
どうでしょう? 地元の悪口は一言も入っていませんよね。
探した事実と、合わなかった条件を並べただけですが、それでも「なぜ東京か」にはしっかり答えられていますよね。
もし地元の求人をきちんと調べたことがないなら、面接の前に一度、同じ職種で検索してみてください。
何社あって、どんな仕事が多くて、自分のやりたい仕事がどれくらい含まれているか。
それを見ておくだけで、「地元にはなかった」という言葉が後付けの言い訳ではなく、調べた結果として話せるようになります。
面接官に「ちなみに地元では何社くらい見ましたか」と聞かれても、数字と中身で答えられるのは強いですよ。
■ 「給料を上げたい」の場合
給料の話は面接でタブーだと思われがちですが、私はそうは思いません。
ただ、金額をそのまま理由にすると「もっと高いところがあれば移る人」に見えてしまうんですよね。
なので、ここは少し言い換えが必要です。
「成果がきちんと給与に反映される会社で、腰を据えて働きたいと考えています。」
言っている中身はほぼ同じでも、こちらは長く働くつもりの人の言葉に聞こえます。
面接官が気にしていた二つの心配のうち、一つ目にそのまま答える形になるからです。
それと、東京は家賃が高いので、額面が上がっても、手取りから家賃を引くと思ったほど残らないことがあります。
条件の話になったときに慌てないよう、手取りの見込みだけは先に出しておくのがおすすめです。
■ 「東京で働いてみたい」の場合
憧れがきっかけの人は、自分の理由がいちばん弱いと感じているかもしれません。
でも、憧れの中身をよく見ると、仕事に関わる部分が混じっていることが多いものです。
たとえば「取引先の規模が大きい」「新しいサービスにすぐ触れられる」「同じ職種の人が周りにたくさんいる」といった部分です。
このあたりまで言葉にできれば、立派な志望理由になります!
逆に、街の雰囲気や休日の遊び場の話を始めてしまったら、そこで一度止めておくのが無難です。
憧れを仕事の言葉に置き換えるときは、応募先の求人票を横に置いて考えるのが近道です。
取引先にどんな会社が並んでいるか、どんな規模の案件を扱っているか、同じ部署に何人いるか。
その中に、地元ではなかなか出会えないものが一つでもあれば、それがあなたの憧れの正体だと言っていいと思います。
「大きな会社と仕事がしてみたい」という漠然とした気持ちも、「御社の取引先の顔ぶれを見て、ここなら自分の提案が大きな規模で試せると思った」まで降りてくれば、面接官は具体的に質問を返せるようになります。

「地元じゃだめなの?」と重ねて聞かれたら
上京理由を話すと、「その仕事、地元でもできませんか?」ともう一押しされることがあります。
ここで固まってしまう人も多いのではないでしょうか。
焦らなくて大丈夫です。
さっきの答えがどこまで本気かを、もう一度確かめているだけですから。
いちばん避けたいのは、慌てて地元の欠点を並べてしまうことです。
「地元には何もないので」と口にした瞬間、面接官の頭には「東京でも合わなければ、同じことを言って辞めるのでは」という疑いが浮かびます。
返し方は、地元でも実際に探したという事実を短く伝えるだけです。
「地元でも探しましたが、担当できる業務の幅が希望と合いませんでした。地元が嫌になったわけではなく、やりたい仕事に合う場所がたまたま東京だった、というのが正直なところです。」
理由を自分の側に置いておけば、地元を下げずに済みます。
面接官も、それ以上は突っ込みにくくなるはずです。
答える長さは30秒から1分
準備した答えが長すぎるのも、よくある失敗の一つかもしれません。
上京の理由、仕事の話、引っ越しの時期と、言いたいことを全部入れると2分を超えてしまいます。
そうなると、面接官は途中で何を聞いていたのか見失いやすくなりますし、深掘りしたいところを自分で選べなくなります。
目安としては、30秒から1分で一度言い切って、あとは聞かれたら足す、くらいがちょうどいいのではないでしょうか。
本音と仕事の話を言ったら、いったんそこで区切ってしまって大丈夫です。
時期や住まいの話は、次の質問を待ってから出しても遅くありません。
答えの長さの考え方は、面接の答えは、どれくらいの長さが適切かでも詳しく扱っています。
続けて聞かれやすいこと
上京理由の質問は、それだけで終わらないことがよくあります。
流れでそのまま聞かれやすいのが、次の三つです。
- なぜ今なのか ── 去年でも来年でもなく、いま動く理由
- 住む場所は決めているか ── 通勤の見当がついているか
- 家族はどう言っているか ── 反対されて取りやめになる心配がないか
どれも、さっきの「すぐ帰らないか」という心配の延長にある質問です。
とはいえ、ここで完璧な答えを用意する必要はないと思います。
「なぜ今か」なら、今の仕事で一区切りついた、年齢的に動くなら今だと思った、といった素直な理由で十分でしょう。
住む場所は、沿線の候補をいくつか調べてある、と言えれば合格点です。
物件まで決めておく必要はありません。
避けたほうがいい答え
本音を土台にしていても、言い方しだいで逆効果になる答えがあります。
よく見かけるのはこの三つです。
- 「成長したい」「挑戦したい」だけで終わる答え
- 街の便利さや、遊ぶ場所の多さの話
- 家族や恋人の都合だけを理由にする答え
一つ目は、面接官がいちばん聞き飽きている言葉かもしれません。
なぜ東京で、なぜこの会社なのか、には何も答えていないからです。
三つ目については、少し補足させてください。
パートナーの転勤や同居がきっかけなら、それを正直に話すのはまったく問題ありません。
ただ、そこで話を終えると「事情が変わったら帰るのでは」と思われます。
東京でどんな仕事を続けたいかまで、一言添えてみてください。
引っ越しの時期は「月」で答える
理由をどれだけ上手に話しても、引っ越しの段取りがふわっとしていると、説得力は半分になります。
「内定をいただけたら考えます」は、いちばん避けたい答えです。
「内定をいただければ、◯月中には転居して勤務を始められます。」
このくらい具体的に言えるようにしておくと、面接官の不安はかなり減るはずです。
家族にもう話してあるかを聞かれたら、まだなら正直にそう言って、いつまでに話すつもりかを添えれば十分です。
応募書類への書き方は転居予定を、応募書類のどこに書くかに、遠方から面接日程をまとめるコツは上京転職の面接・日程調整のコツに書いています。

よくある質問
■ 上京理由と志望動機は、分けて準備したほうがいいですか
分けておくと楽ですよ。
別々の質問として聞かれることが多いので。
ただ、中身はつながっていてほしいところで、上京理由の最後の一言がそのまま志望動機の入り口になっている形が一番自然です。
■ いずれ地元に戻るかもしれません。正直に言うべきですか
まだ決まっていないことを、先回りして話す必要はないと思います。
聞かれたら「少なくとも何年かは、東京で腰を据えて働くつもりです」と、いまの気持ちを伝えれば足ります。
■ 大阪や名古屋の会社も受けています
問題ないはずです。
都市部を選んだ理由と、その中でこの会社を選んだ理由を分けて話せば、矛盾はしません。
■ 練習はどうすればいいですか
一度、声に出して言ってみてください。
頭の中では整っていても、口に出すと途中で詰まるところが必ず見つかります。
練習相手がいなければ、ハローワークの就職活動の進め方のページで、面接対策のセミナーが案内されています。
まとめ
上京の理由は、本音のままで大丈夫です。
給料でも、求人の多さでも、憧れでも、それだけで減点されることは、まずないでしょう。
足すのは、本音から仕事の話へつなぐ一言と、引っ越しの時期を月で言える準備の二つだけです。
あとは地元を下げる言葉さえ使わなければ、十分に戦えると思います!
「上京理由をどう伝えるか」から相談したいなら、都市部に強い転職エージェントを紹介してくれるサービスもあります。対象は東京・大阪・名古屋への転職を考えている20代で、求人の紹介や面接対策は、そこで紹介される転職エージェントが担当します。


