40代からのスキンケアの見直し方|順番と基本

40代からのスキンケアの見直し方|順番と基本

見直すのは、量と時間と摩擦の3つです。

スキンケアの順番は、化粧水・美容液・乳液・クリームという並びで、迷ったら軽いものから重いものへ置けば大丈夫です。
ただ、40代で「同じケアなのに物足りない」と感じているのなら、変わっているのは順番のほうではないと思います。
多くの場合に動いているのは、必要な量と、洗顔後から保湿までの時間、そして摩擦の3つです。
どれも商品を替えずに、今日から確認できるところです。

順番は軽いものから

基本の並びは、化粧水、美容液、乳液、クリームです。
迷ったらテクスチャーの軽いものから重いものへ、と覚えておけば足ります。
水分の多いものを先に、油分の多いものを後に置くという意味ですね。
理由は単純で、油分の膜を先に作ってしまうと、そのあとの水分がなじみにくくなるからです。
例外は、導入用として設計されたものと、オイルを最初に使う設計のものくらいでしょう。
これらは製品側で順番が指定されているので、そちらに合わせましょう。
順番そのものは、これで全部です。

40代で差がつくのは、じつはここではないんです。

40代で本当に変わるのは「量」

同じ化粧品を、同じ順番で、同じように使っているのに物足りなくなったというとき、いちばん多いのは、量が足りていないケースだと思います。
必要な量は肌の状態や季節で動くのですが、多くの方は何年も同じ量を使い続けているんです。
まずは規定量を見てみましょう。
ポンプ2回、パール粒大、500円玉大といった目安は、その製品が想定している使い方です。
半分しか使っていないなら、想定とは別の使い方をしていることになりますよね。
そのうえで、部位ごとに必要量が違うことも押さえておきたいところです。
皮脂の多い部分と、口のまわりや目のまわりでは、必要な量が同じではないので、全体に均一に伸ばして終わりにせず、足りない部分に重ねるようにすると、商品を替えずに手応えが変わることもあります。

スキンケアの手順のイメージ

洗顔後の「何分」という変数

洗顔直後の肌は、水分が最も逃げやすい状態にあります。
ここで何分使っているかを、一度数えてみてください。
タオルで顔を拭き、髪を乾かし、着替えて、それから化粧水という流れだと、洗顔から最初の保湿まで数分から十数分あくことになります。
対策は簡単で、順番を入れ替えるだけです。
洗顔したら、その場を離れる前に化粧水まで済ませてしまいます。
洗面所に化粧水を置いておくだけで実行できますよ。
費用がかからないうえに、効果の判定もしやすい変更です。
1週間続けて、朝のつっぱり方が変わるかどうかを見てみましょう。
変わらなければ原因は別のところにあると分かるので、それも1つの前進でしょう。

いちばん自覚がない摩擦

こすっている自覚がある方は、あまりいません。
ただ、1日の中で肌に触れる回数は思っているより多いんです。
クレンジング、洗顔、タオル、化粧水、乳液、日焼け止め、メイク、そしてメイク直しと、それぞれで手を往復させれば、回数はすぐに積み上がってしまいます。
見直すのは3か所です。

  • タオル ── こすらず、押さえて水気を取る。
  • 手の動き ── 往復させず、置いてから広げる。
  • コットン ── 使うなら、たっぷり含ませてから。乾いたコットンで滑らせない。

どれも道具を買い替える必要はなく、動き方を変えるだけです。
費用ゼロで今日から変えられるという意味では、いちばん手を出しやすい項目かもしれません。
摩擦を減らしても赤みやかゆみが残るなら、日本皮膚科学会の一般向けの案内で受診の目安を見てみてください。

「与える」より先に疑う「落とす」側

見直しというと、化粧水から先を考えがちですよね。
ただ40代で見直しの効果が出やすいのは、その手前にあるクレンジングと洗顔のほうです。
理由は2つあって、1つは落とす工程が1日のうちでいちばん肌に触れる時間が長く、力もかかる工程だからです。
もう1つは、多くの方がここを何年も変えていないからでしょう。
メイクの内容も季節も肌の状態も変わっているのに、落とし方だけが10年前のまま、ということが起こります。
確認するのは、いま使っているメイクの濃さに対してクレンジングの力が強すぎないか、クレンジングと洗顔で二度洗いになっていないか、そしてお湯の温度が高すぎないかの3点です。
とくに温度は見落とされがちですが、熱いお湯は必要なうるおいまで流してしまいます。
ぬるいと感じるくらいで十分ですよ。
落としすぎている状態でどれだけ与えても、片方の手で水を注ぎながらもう片方で穴を広げているようなものです。

見直しで手をつけなくていいところ

■ 時間をかける価値が薄いもの
● パッティング(叩き込む) ── 浸透を助けるために強く叩く必要はありません。刺激になる可能性のほうが気になります。
● シートマスクを毎日 ── 貼っている時間が長すぎると、かえって乾燥につながることがあります。製品の指定時間を守るほうが確実です。
● コットンか手か、の論争 ── どちらでも構いません。決着をつけても、見え方はほとんど変わりません。
● 毎回順番を変えて試す ── 判定できなくなります。順番は決めたら固定しましょう。

見直しチェックリスト

商品を替える前に、次の6つを1か月だけ固定してみてはいかがでしょうか。

  1. いま使っている製品の規定量を確認し、その量を毎回使っている
  2. 洗顔から最初の保湿まで、その場を離れずに済ませている
  3. タオルは押さえるだけ、手は往復させていない
  4. 部位ごとに、足りないところへ重ねている
  5. 順番を毎回同じにしている
  6. 1か月のあいだ、新しい化粧品を足していない
▶ 1か月固定する理由
肌が入れ替わる周期は一般に4週間前後が目安とされ、年齢とともに長くなる傾向があるとされます。
2週間で結論を出すと、変わりつつあるものを見逃します。
そして固定している間に別のものを足すと、何が効いたのか分からなくなります。
この1か月は、我慢の期間というより測定の期間です。
化粧水をなじませる様子

記録は3項目だけ

1か月固定すると決めても、記録がなければ判断は感覚に戻ってしまいます。
かといって細かく書こうとすると、まず続きません。
項目は3つで足ります。

  • 朝、起きた直後のつっぱり ── ある/ない、の二択でかまいません。
  • 夕方の見え方 ── 同じ場所、同じ照明で見ることだけ決めておきます。
  • 刺激の有無 ── ひりつき、赤み、かゆみ。あった日は必ず書き残してください。

記録先はスマートフォンのメモで十分です。
週に一度まとめて書こうとすると精度が落ちるので、その日のうちに一行だけ残しておくのがおすすめです。
この記録があると、1か月後に「なんとなく良い気がする」ではなく、「つっぱった日が月の前半に多くて後半は減った」という形で振り返れます。
そして刺激の記録は、合わなかったときにいちばん役に立つんです。
いつから、どの製品を使い始めた何日後だったのかが分かっていれば、次に同じ失敗を避けられますよ。

化粧品の範囲を超えるもの

見直しても変わらないものはあるんです。
たるみ、深いシワ、輪郭のはっきりしたシミといったものは、化粧品が対応する領域の外側にあります。
化粧品にできるのは、うるおいを与える、乾燥を防ぐ、肌を整えるといった範囲までです。
この線を先に引いておかないと、いつまでも「もっと良いもの」を探し続けることになります。
探し続けているあいだに使う金額は、決して小さくありませんよね。
気になる部分が化粧品の範囲外にあるなら、選択肢は2つです。
その部分については医療機関で相談するか、対象から外して他に注力するかです。
どちらを選んでも構わないのですが、宙ぶらりんにしておくのがいちばん高くつくと思います。

それでも替えるなら、何から替えるか

いま気になっていること先に替える候補理由
朝、つっぱる夜の最後に使うもの(乳液・クリーム)与えた分を逃がしている可能性がある
夕方、見え方が沈む日中に補える手段を1つ足す朝の強化より日中の環境要因が大きいことがある
季節の変わり目に落ち着かない替えずに、まず量を増やす製品ではなく量で対応できることが多い
手応えがない美容液を1品だけ土台を崩さず、1品だけ替えて判定するため

いずれの場合も、替えるのは1品だけです。
2品同時に替えてしまうと、次に何をすればいいかが分からなくなります。
なお、すでに赤みやかゆみ、痛みがある場合は、スキンケアの見直しより皮膚科への相談が先です。
その状態で自己判断のまま新しい化粧品を試すと、原因の切り分けがさらに難しくなってしまいます。

よくある質問

■ 化粧水はたっぷり使ったほうがいいですか

規定量を守るのが基本です。
そのうえで、足りないと感じる部位に重ねてみてください。
全体の量を増やすより、必要なところに配分するほうが無駄が出ませんよ。

■ 美容液は必ず必要ですか

必須ではありません。
土台となる保湿ができていない状態で美容液を足しても、判定が難しくなるだけなんです。
順番としては、量・時間・摩擦を固定してから検討しても遅くありません。

■ 朝と夜で使い分けたほうがいいですか

分けたほうがいい場面はありますが、最初から複雑にする必要はないと思います。
朝は日中の環境に備え、夜は落とすことと与えることに集中する、という程度の区別で十分でしょう。

■ 1か月固定しても変化がなかった場合は

その場合は、量・時間・摩擦が原因ではなかったと分かったということです。
記録が残っていれば、そこから商品を1品だけ替える判断へ進めます。
固定した1か月は無駄ではなく、次に替えたときの比較対象になりますからね。

まとめ

順番は、軽いものから重いものへ置けば足ります。
見直しの本体は、量、洗顔後の時間、摩擦の3つにあり、この3つを1か月固定してから、はじめて商品を替える判断に進むのが近道です。
順序を逆にすると、良い商品を買っても効果が埋もれて分からなくなってしまいます。
そして化粧品の範囲を超えるものには、早めに線を引いておきましょう。
線を引くのは、あきらめることではありません。
手を打てる場所に、時間とお金を集中させるための判断なんです。

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