転職エージェントの紹介や連絡を断るとき|角を立てない伝え方

転職エージェントの紹介や連絡を断るとき|角を立てない伝え方

断っても、不利になることはまずありません。

転職エージェントからの紹介や連絡は、理由を一言添えれば断って大丈夫です。

むしろ理由を伝えるほど、次の求人は希望に近づいていきます。
断るというのは、担当者に「次はここを外してほしい」という材料を渡すことでもあるんです。

ただ、内定の辞退だけは急ぐ必要があります。
ここからは、よくある5つの場面ごとに、角を立てない断り方を挙げていきます。

断っても不利にならない理由

人材紹介は国の許可を受けた事業で、求職者からは原則として手数料を取らず、採用が決まったときに企業側が手数料を払う仕組みになっています。
制度の概要は、厚生労働省の職業紹介事業についての解説で確認できます。
エージェントにとっての成果は、紹介した人が入社して、働き続けてくれることです。
合わない求人に我慢して応募され、すぐ辞められてしまうほうが、担当者にはずっと困る結果のはずです。

それに、求人が断られるのは担当者にとってよくあることのはずです。
1件断ったくらいで、評価が下がることはまずないでしょう。
担当者が困るのは、むしろ断られた理由が分からないことのほうではないでしょうか。
「通勤時間が長すぎる」「年収より休日を優先したい」といった理由がひとつ届くだけで、次の紹介はかなり絞り込めます。
仕組みの詳細は、人材紹介と求人サイトは何が違うのかで解説しました。

それでも、断るのって気が重いですよね。
担当者が親身になってくれる人ほど、申し訳なさが先に立つのかもしれません。
時間を割いて探してくれた相手なら、なおさらです。

ただ、気をつかって曖昧な返事を重ねると、担当者は脈があると受け取って、同じ方向の求人を探し続けることになってしまいます。
はっきり断るのは、相手の時間をむだにしないための気づかいでもあると私は思います。

転職エージェントへの断りの連絡を考える

場面別の伝え方

断りたい場面は、大きく分けると次の5つです。
どの場面でも、理由を一言添えることと、黙ったままにしないことが大切です。

場面伝えること伝える早さ
紹介された求人を断る合わない理由をひとつ次の連絡のついででよい
応募後・選考中に辞退する辞退の意思と簡潔な理由決めた日のうちに
連絡の頻度を下げてもらう希望する手段と頻度負担を感じた時点で
担当者を替えてもらう合わないと感じた点の事実活動が止まる前に
利用をやめるやめる意思と一言の理由やめると決めた時点で

紹介された求人を断る

求人を断るときは、条件の言葉で理由を伝えるのがいちばんです。
「この求人は勤務地が遠く、通勤が片道1時間を超えるので見送ります」のような形ですね。

「なんとなく違う」としか言えないときもありますよね。
そんなときも、仕事内容、条件、社風のどれに引っかかったのかだけは添えておくと、担当者は次にどこを外せばいいのかが分かります。

返事を先延ばしにしているうちに別の紹介が重なると、余計に言い出しにくくなってしまいます。
見送ると決めたら、次の連絡を待たずに伝えてしまったほうが気が楽ですよ。

応募後や選考中に辞退する

選考の途中で辞退するなら、決めたその日のうちに担当者へ伝えてください。

選考の日程は、企業側の面接官の予定とつながっているんです。
遅れるほど迷惑が広がります。
辞退の連絡も、エージェントを通して伝えるのが基本です。
理由は「他社の選考を優先したい」くらいの短いもので構わないと思います。

連絡の頻度を下げてもらう

連絡が多すぎて負担なら、希望の手段と頻度を伝えるのがいちばん早いでしょう。
「在職中なので、平日の電話は控えて、メールでまとめて送ってもらえると助かります」と伝えれば、角は立たないはずです。

黙って無視し続けるより、ずっと気まずくない方法ですよね。
気持ちも楽になるはずです。

担当者を替えてもらう

担当者は、問い合わせ窓口などから替えてもらえることもあります。
伝えるときは、人柄への不満よりも、「希望する業界の求人が少ない」「連絡のペースが合わない」といった事実に寄せてみてください。
事実として伝われば、エージェント側も次の担当者を選ぶ手がかりにできます。
たとえば、こんな伝え方です。

「IT業界の求人を中心に探したいのですが、いまの担当の方は別の業界がご専門のようなので、IT業界に詳しい方に替えていただくことはできますか。」

利用をやめる

やめる理由は、一言で十分です。
「活動をいったん止める」「別の方法で転職先が決まった」くらいで構いません。
退会の方法はサービスごとに違うので、会員ページや問い合わせ窓口で確かめておくと迷いません。

また使うかもしれないなら、「しばらく連絡を止めてほしい」と伝える手もあります。
転職そのものを先送りにする場合でも、いまの状況を一言伝えておけば、再開したときに話を一から説明し直さずに済むでしょう。

■ そのまま使える一言
● 求人を断る ── 「仕事内容は魅力的ですが、勤務地が希望と合わないため今回は見送ります」
● 選考を辞退する ── 「他社の選考を優先することにしたため、今回は辞退させてください」
● 連絡を減らしてもらう ── 「在職中のため、連絡はメールで週に1回程度にまとめていただけると助かります」
● 利用をやめる ── 「いったん転職活動を止めることにしたので、紹介はここまでで大丈夫です」

内定辞退の伝え方

ほかの場面と違って、内定の辞退だけは急いでください。

内定を出した時点で、企業はほかの候補者への連絡を止めていることが多いからです。
辞退を決めたら、まずは担当者に電話で伝えるのが確実でしょう。
理由は簡潔で構いません。
ほかの会社に決めたのなら、そのことは正直に伝えておいたほうが話が早く済みます。
たとえば、こんな具合です。

「先日内定をいただいた件ですが、検討した結果、別の会社への入社を決めました。いろいろと動いていただいたのに申し訳ありません。」

承諾したあとの辞退は企業側の準備が進んでいるぶん影響も大きくなるので、迷っているなら、承諾する前に担当者へ打ち明けておくのがおすすめです。
その段階なら、返事の期限を延ばせないか担当者に相談してもらう、という手も取れるかもしれません。

■ 避けたい断り方
● 連絡を返さずに放置する ── 担当者は状況が分からず、企業への説明もできなくなります。
● 企業に直接だけ連絡する ── エージェント経由の選考では、間に入る担当者が置き去りになります。
● 内定の返事を期限ぎりぎりまで延ばす ── 迷っているなら、その事実を早めに伝えるほうが選択肢は残ります。

担当者が合わないと感じたとき

担当者が合わないと感じたら、まずは何が合わないのかを分けて考えてみてください。
業界の知識が足りないのか、連絡のペースが合わないのか、応募を急かされるのが苦しいのか…どこに引っかかっているかで、取れる手は変わってきます。

急かされるのが苦しいなら、「応募するかどうかは自分で決めたい」と一度はっきり伝えてみるのもひとつの手です。
進め方の問題なら、希望を伝えるだけで解決することも多いと思います。

知識や相性そのものの問題なら、担当者を替えてもらったほうが早いでしょう。

担当者との相性を見直す

それでも変わらなければ、別のエージェントへ移るのもありだと思います。
複数のエージェントを並行して使う考え方は、転職エージェントは1社か複数かで利点と負担を比べました。

初回面談がこれからなら、希望の伝え方を固めておくだけで、合わない紹介はぐっと減るはずです。
面談の準備は転職エージェントの初回面談で聞かれることに書いているので、あわせて読んでみてください。

よくある質問

■ 紹介を断り続けたら、求人が来なくなりますか

あまり心配いりません。
理由を添えて断っているかぎり、紹介が止まることはまずないと思います。
理由のない辞退が続くと、担当者は次に何を出せばいいのか分からなくなってしまうので、紹介が途切れる原因になりやすいのは、むしろそちらのほうでしょう。

■ 返信しないまま放置してもいいですか

おすすめはしません。
気が進まなくても、一言返しておいたほうが自分のためになります。
応募や選考が進んでいる途中なら、放置は企業側にも迷惑が及ぶので避けてください。

■ 断る理由は、正直に言うべきですか

正直なほうが得だと思います。
細かい事情まで話す必要はなく、条件のどこが合わなかったかを一言伝えるだけで、次の紹介の精度は上がります。

■ 別のエージェントから同じ求人を紹介されたら、どうすればいいですか

一方に絞るのが無難です。
同じ企業に複数のエージェント経由で応募すると、企業側で応募が重なって混乱のもとになってしまうので、任せたいほうを決めて、もう一方には「別の経路で応募済みです」と伝えておくと安心です。

■ 一度断った求人に、あとから応募できますか

募集が続いていれば、応募できることもあります。
考えが変わったなら、遠慮せずに理由も含めて担当者に相談してみてください。

まとめ

転職エージェントからの紹介や連絡は、理由を一言添えて断っても、不利になることはまずありません。
エージェントは企業からの手数料で成り立っているので、合わない求人に無理に応募されるより、理由つきで断られたほうが次の手を打ちやすいはずです。

求人は条件の言葉で断る、連絡は手段と頻度を伝える、担当者の変更は事実に寄せて申し出る…このあたりを押さえておけば、角が立つことはまずないでしょう。
ただ、選考中の辞退と内定の辞退だけは、決めたその日のうちに伝えるようにしてくださいね。

断るのは悪いことではないので、気負わずに一言送ってみてください!

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担当者が合わずに活動が止まっている、あるいは複数のエージェントとのやり取りそのものに疲れてしまったという場合は、20代向けに、相性の合いそうな転職エージェントの担当者を紹介してくれるサービスを使う方法もあります。
窓口がひとつにまとまり、紹介されたエージェントと合わないときは、そのサービスのカウンセラーに相談して調整してもらう仕組みです。
対象は20代で、東京・大阪・名古屋といった都市部の求人が中心になり、登録後には電話での確認があります。