転職エージェントの初回面談で聞かれること|準備は3つで足りる
転職エージェントの初回面談で聞かれること|準備は3つで足りる
メモが3つあれば、あとは正直に話すだけでOKです!
初回面談で聞かれるのは、これまでの経歴、転職したい理由、希望する条件、動きたい時期の4つがほとんどです。
初めての転職だと、面談の予定が入った途端に落ち着かなくなる…という人も多いと思います。
面接のつもりで、答えを作り込もうとしている人もいるかもしれません。
ただ、ここで答えをきれいに整えすぎるのは、ちょっともったいないかもしれません。
かえって自分に合わない求人が届きやすくなってしまうからです。
初回面談で何を聞かれるのか、前日までに何を用意しておけばいいのか、順番に見ていきましょう。
初回面談が何のための場なのか
エージェントにとって初回面談は、紹介する求人を決めるための材料集めの時間です。
有料の職業紹介は、国の許可を受けて行う事業です。
求職者からは原則として手数料を取らず、採用が決まったときに企業側が手数料を支払う仕組みで、概要は厚生労働省の職業紹介事業についての解説で確認できます。
つまりエージェントにとっては、紹介した人が入社して、そのまま働き続けてくれることがいちばんの成果になるわけですね。
そう考えると、担当者が面談で知りたいのは、どんな会社ならこの人が長く働けそうか、という相性の材料のはずです。
落とされる場ではないんです。
そう分かっているだけでも、話す中身はずいぶん変わってくるはずです。
反対に、評価を気にして答えを飾るとどうなるでしょう?
その飾った人物像に合わせた求人が集まりやすくなります。
たとえば本当は残業の少なさを最優先にしたいのに「成長できる環境を求めています」と話すと、担当者は忙しさを前提にした成長企業の求人を並べてくるかもしれません。
そうなると、あとで断る手間が増えるのは自分のほうです。
地味に面倒なんですよね。
ここは正直に話したほうが得をする場なので、肩の力を抜いて臨んでみてください。
人材紹介の仕組みをもう少し知りたい方は、人材紹介と求人サイトは何が違うのかで詳しく解説しました。

初回面談でよく聞かれる4つのこと
聞かれる順番は担当者しだいですが、中身はおおむね次の4つです。
| 聞かれること | 担当者が知りたいこと | 答え方の目安 |
|---|---|---|
| これまでの経歴 | 紹介できる求人の範囲 | 担当した業務と期間を時系列で |
| 転職したい理由 | 次の職場で避けたいこと | 不満も含めて事実のまま |
| 希望する条件 | 求人を絞り込む軸 | 譲れないものと妥協できるものを分けて |
| 転職したい時期 | 紹介の進め方と優先度 | 未定ならそのまま未定と |
4つの中で、いちばん身構えてしまうのはどれでしょう?
おそらく「転職したい理由」ではないでしょうか。
面接なら、前向きな言い方に整えるのが定石ですよね。
ところが、エージェントとの面談でそれをやると、何を避けたいのかが担当者に伝わりません。
「上司との関係がつらい」「残業が多すぎる」「評価に納得がいかない」といった理由は、そのまま伝えて構いません。
たとえば、こんな具合です。
「いまの職場は月によって残業がかなり多く、休日に連絡が来ることもあります。次は、生活の時間がある程度読める職場で働きたいと考えています。」
面接向けの言い方に整えるのは、あとで担当者と一緒にやればいい作業だと思います。
そう思っておくだけでも、面談前の気の重さはだいぶ違ってくるはずです。
経歴の質問で見られているのは、成果の大きさよりも、どんな仕事をどこまで任されていたかのほうでしょう。
実績が地味でも心配いりません。
担当した範囲と期間を淡々と伝えれば、担当者のほうで求人に結びつけてくれるはずです。
「法人営業を3年担当しています。最初の1年は既存のお客様を回り、2年目からは新規の開拓も任されるようになりました。」
時期は未定でも大丈夫です。
「まだ決めていません」と、そのまま答えればOKです。
曖昧な気持ちを無理に「3か月後」のような月へ置き換えると、急ぎの求人ばかり届きかねません。
いまの年収もよく聞かれます。
希望年収にどれくらい現実味があるかを測るための確認なので、手取りではなく額面で答えられるようにしておくと、話がかみ合いますよ。
前日までに用意しておく3つ
準備といっても、職務経歴書を完璧に仕上げておく必要はないでしょう。
書類の添削はエージェントの支援内容に含まれていることが多いので、面談のあとで担当者と一緒に作り込んだほうが、応募先に合わせた形にもしやすいはずです。
用意しておきたいのは、次の3つくらいです。
1. 経歴の一覧
在籍した会社、部署、担当した仕事、その期間を時系列に並べたメモが一枚あれば足ります。
数字で言える実績があれば添えておくと、担当者が求人の幅を考えるときの手がかりになります。
異動や担当替えがあった人はその時期もメモに入れておくと、話の途中で記憶をたどって言葉に詰まる…という場面がぐっと減るはずです。
2. 辞めたい理由の正直な版
いまの職場で引っかかっていることを、上から3つまで書き出してみてください。
それぞれに「何があれば解決するか」を一言ずつ添えておくと、そのまま希望条件の材料になります。
たとえば休日に連絡が来るのがつらいなら、「休日の連絡がない職場」が条件になる、という具合ですね。
不満を書き出すのは、後ろ向きに感じるかもしれません。
でも、担当者にとってはいちばん使いやすい情報なんです。
3. 譲れない条件
年収、勤務地、休日、仕事内容…と全部を同じ重さで並べてしまうと、担当者も優先順位をつけられません。
譲れないものは1つか2つに絞って、それ以外は「妥協してもいいもの」として分けておくのがいいと思います。
そのほうが、紹介される求人の筋もはっきりしてきます。
どうしても絞りきれないなら、それ自体を面談で相談してしまっても構いませんよ。
● 経歴の一覧 ── 会社・部署・担当業務・期間を時系列で
● 辞めたい理由 ── 上から3つと、それぞれ何があれば解決するか
● 譲れない条件 ── 1つか2つに絞り、残りは妥協できるものとして分ける
面談でこちらから聞いておくこと
初回面談は、あなたが担当者を知る場でもあります。
聞かれたことに答えるだけで終わらせず、最後に少し時間をもらって質問してみてください。
たとえば、こんなことです。
● 自分の経歴だと、どんな求人が紹介の中心になりそうか ── 期待と現実の差がここで分かります。
● 担当者が得意とする業界や職種 ── 希望と重なっていれば、話の通りが早くなります。
● 連絡の手段と頻度 ── 在職中なら、メール中心にしてほしいといった希望はこの時点で伝えておくと楽です。
● 応募するかどうかを自分で決めてよいか ── 返事の期限や進め方を、最初に共有しておけます。
答えが具体的に返ってくるかどうかで、この担当者に任せていいかが、ある程度見えてくると思います。
話してみて合わなくても、気にしすぎなくていいと思います。
担当者も人ですからね。
得意な分野や話し方の癖はそれぞれ違うので、早めに分かってよかった、くらいに受け止めておけばいいのではないでしょうか。
紹介された求人の断り方や担当の替え方は、転職エージェントの紹介や連絡を断るときに場面ごとにまとめてあります。
登録先を1社に絞るか複数にするかで迷っているなら、転職エージェントは1社か複数かも参考にしてみてください。
オンラインや電話で面談する場合
最近は、ビデオ通話や電話での面談も珍しくありません。
移動がないぶん気軽ですが、通信が途切れると話がそこで止まってしまいます。
在職中なら、職場の休憩時間に自分の席で受けるのは避けたほうが無難です。
周りの耳があると、転職理由はどうしても話しにくいですよね。
経歴のメモを画面の外に置いて、見ながら話せるのはオンラインならではの利点です。
服装は面接ほど気にしなくていいと思いますが、カメラに映る背景だけは事前に一度確かめておくと安心です。

平日の日中に時間が取れないなら、夜や週末に面談できるかを予約の段階で聞いておくと、そのあとの連絡もその時間帯に寄せてもらいやすくなります。
よくある質問
■ 転職するか決めていなくても、面談を受けてよいですか
受けて大丈夫です!
最初に「まだ迷っています」と伝えておけば、無理に急かされることはそう多くないはずです。
■ 面談で話した内容が、いまの職場に伝わることはありますか
職業紹介を行う事業者には、求職者の個人情報を適切に扱うことが法律で求められています。
それでも気になるなら、応募しない会社に情報が渡らないかを、面談の最初に確認しておくと安心できます。
■ 紹介された求人には、必ず応募しなければいけませんか
応募するかどうかは、最後はあなたが決めていいことです。
合わないと感じた求人は、理由を一言添えて断れば、次の紹介の精度も上がっていくはずです。
■ 職務経歴書は、面談までに完成させておくべきですか
未完成でも問題ありません。
経歴を時系列に並べたメモさえあれば、書類の仕上げは面談のあとに担当者と詰めていけばOKです。
まとめ
初回面談は選考ではなく、あなたに合う求人を探すための材料を担当者に渡す時間です。
聞かれるのは経歴、転職したい理由、希望条件、時期の4つがほとんどです。
準備も、経歴の一覧と辞めたい理由の正直な版、譲れない条件の3つがあれば十分だと思います。
答えを取り繕うとその人物像に合わせた求人が届いてしまうので、不満も迷いもそのまま話したほうが、結局は自分に合う求人への近道になるはずです。
そして面談の最後には、その担当者に任せていいかを、自分の側からも確かめてみてください。
どのエージェントの面談を予約すればいいか決められない、あるいは前に担当者と合わずに活動が止まってしまったという場合は、20代向けに、相性の合いそうな転職エージェントの担当者を紹介してくれるサービスがあります。
求人を直接紹介するのではなく、希望や経歴をもとに担当者を選ぶ段階を代わりに行う仕組みです。
対象は20代で、東京・大阪・名古屋といった都市部の求人が中心になり、登録後には電話での確認があります。
使うエージェントがすでに決まっているなら、そちらへ直接申し込んだほうが早いと思います。


